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有頂天家族 (2013夏)

有頂天家族 (The Eccentric Family) 第一巻 (vol.1) [Blu-ray]

基礎情報

監督:吉原正行、シリーズ構成:菅正太郎、キャラ原案:久米田康治
キャラデザ・総作監:川面恒介、美術監督:竹田悠介&岡本春美
音響監督:明田川仁、音楽:藤澤慶昌
制作:P.A.WORKS (参照サイトWikipedia、演出@wiki


人気小説家、森見登美彦作品のTVアニメ化。
森見登美彦原作のアニメ化は「四畳半神話大系」以来の二作目。またキャラ原案を「さよなら絶望先生」の久米田康治が手掛けている。これは原作の挿絵担当だったわけではなくこのアニメの為に一からキャラを起こしたもの。
監督は「東のエデン」副監督などを担当してきた吉原正行。これがTV初監督。
本作の舞台は京都であり、ご当地アニメに定評のあるP.A.WORKSの実力は本作でも遺憾なく発揮されている。
第十七回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞受賞。ちなみに同賞の第十四回大賞が「四畳半神話大系」であり、森見原作アニメと相性がいい。

本放送後ツイート(BS11火曜24:00)



有頂天家族、初回終了。久米田絵のオシャレ要素だけを引き出したビジュアルがいい感じ。女体化櫻井のがに股とか、やさぐれ能登の艶っぽさとか、キャラの色気の付け方も面白い。話の方向はまだ見えないけど、四畳半みたいな仕掛けはあるんだろうか?


有頂天家族、終了。家族のキャラが揃って魅力的で一気に面白く感じてきた。カエル兄貴も長男もいいキャラしてるなー。しかし17歳ママンの王子コスプレな何なんだ? 化け対決も妖怪ものっぽい雰囲気出ててよかった。


有頂天家族、終了。弁天の運命の女としての訳のわからない魅力の見せ方が秀逸。全裸で泳いでも別に媚びたエロスはまったくないんだけど目は離せないというタチの悪さ……!! にしても、背景事情が未だにはっきりしないのに混乱なく楽しめるのがいいな。


有頂天家族、終了。CMで流してたの主にこの回か。映像、音楽、セリフの名調子と非常にリズミカルな作りで面白かった。あと、あんまり意識しなくなってたがデフォルメ顔になると久米田テイストが一気に増して上手い異化効果になるな。


有頂天家族、終了。人間と狸の関係は、あくまで種族差の埋めがたい溝に阻まれているわけね。人間でありながら狸や天狗と付き合って、喰う対象に感情移入してしまう弁天様は特殊で孤独なのかな。


有頂天家族、終了。いい話なんだけど、それゆえに「食う、食われる」の関係性が切なくてたまらない……という感じか。何というか、比喩的に捉えるよりも本当にそういうドラマにしかなってないのが面白いな。狸社会ならではの妙なリアリズム。


有頂天家族、終了。誰得とはいえ平和な銭湯回だったはずがカエル兄貴の株が大暴落!! ああ、なるほどなぁと納得のいく事実ではあったけど、だからこそ地味にずしんくると痛い話だ。


有頂天家族、終了。家族の絆が心に沁みる、切なくも温かい話だ……。兄弟みんな、語りのテンポが素晴らしい。しかし次男がロリコンだったのが全ての原因だったとは。あとは許嫁の問題がどうなるのかがメインなのかな。次男に報われて欲しい気もするが果たして。


有頂天家族、終了。海星ちゃん、次男をガチロリにしたのも納得のヒロイン力!! 久米田キャラデザっぽくない気もするけど、瞳の描き方のせいか? しかし今回はバームクーヘン丸ごと食いのインパクトが凄かった。あれは憧れるが絶対に胸焼けする……!!

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有頂天家族、終了。確かに、そんなことだろうと予想のつく真相ではあったが、実際聞くと救いのないエグさにびっくりした……。叔父さんはともかく、弁天は親父を騙して食い殺して、それからずっとどんな気持ちで狸一家と付き合っていたのやら。EDの意味がまた深くなるなぁ。

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有頂天家族、終了。これって全ての原因は男心のわからない魔性のママンの罪深さなのでは……。肝心なところで卵丼食って役に立たない矢三郎も所詮は阿呆代表だなぁ。おかげで四男と次男に活躍の機会がくるのかな。四男は海星ちゃんの巴投げプレイで何に目覚めるんだ!?

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有頂天家族、終了。猫バスならぬ狸電車でETしてたら突撃テロ!! 予想を超えるダイナミックな京都破壊にテンション上がる。あの電車、通行人にも普通に見えるのな。全ての要素があるべき場所に揃っていくラストも最終回へのヒキとして気持ちよかった。

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有頂天家族、最終回終了。狸と天狗と人間がひたすら馬鹿騒ぎをするカオス京都な最終回。ド感動ではなく、ほどほどに感動的でほどほどにハッピーな終わり方が実に心地いい塩梅だった。それにしても……海星ちゃんのロリさを見るとせっかく上がったカエル兄さん株がまた下がるな!!

追記

原作チョイス、スタッフワーク、ポップでオシャレで一般向きな雰囲気など、全体にノイタミナっぽさを強く感じさせる作風だった。2013年のノイタミナが不調だったこともありTVアニメの本流が地上波からMX・BS11連合へと移り変わっていく時代の潮目を象徴する作品の一つにもなっていた印象。
とはいえ、その辺りは2014年に入ってまた少し変わってきているのがTVアニメの動きの早さ。
本編については、内容云々よりも櫻井孝宏の朗々とした語り口を思い返すだけで未だに心地よさを覚えるなぁ……。