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京騒戯画

京騒戯画 1000ピース 京騒戯画 1000-195京騒戯画 300ピース コト&古都 300-565
近年、東映の若手演出家として頭角を現してきた松本理恵を監督に抜擢した東映×バンプレストによるオリジナルアニメ。
松本理恵の名前と謎の企画イメージだけが先行して内容がさっぱり不明だったのだが、いざ本編配信されてみると・・・やっぱり意味不明!!
ニコ動配信版で視聴したのだが、コメントが賛否両論以前の段階で混乱しまくっていて、こういうのは最近のアニメでは珍しいなぁと不思議な感心をしてしまった。
一応、ポップな画面構成やスタイリッシュに良く動く作画、観念的な演出や必要情報を絞った脚本など、一つ一つの要素は今時のアニメとしてそんなに変わっているわけでもない。
それこそガイナっぽい、シャフトっぽい、細田守っぽいなどなど、各要素が何かに似ていると指摘するのは難しくない。
なのに・・・全体として観た時、何だこれはと理解の外にあるような感覚を受ける。
たぶん見た目が突飛だから、ではなく見た目の突飛さを更に裏切るようなものがあるからだと思う。
それが何なのかについては細かく観ないとわからないが、少なくともこの作品これだけはっちゃけていながら「東映」であり続けているのが凄い。
そういう意味でこの作品、松本理恵の個性が爆発しているというよりは東映若手のセンスの結晶なのかも知れない。
特に作画については現在の第一線から次代を担うような可能性まで感じられて非常に刺激的だった。
ただ脚本が迷子というのは本当にそうで、とにかく世界観を紹介するのが全てで今のところは文字通り「お話」になってない。
まあ本編と言いつつ完全にパイロットフィルム的なものなんだろうなぁ・・・。
問題はバンプレがこのコンテンツをどうしたいのかが見えてこないところ。
枠組みは良く出来ているので何か一つ、それこそオモチャを売るだとか縛りの入った筋道を付けるだけで劇的に良くなりそうな気はする。
松本理恵ってプリキュアの演出見る限り、芸術方面ではなくもっと商業寄りでも大丈夫だと思うし。