読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

なれのはて 過去感想は作品タイトルで検索してください

スポンサードリンク

【適当な更新】プロフェッショナルなのは細田守なのか番組スタッフなのかという話

 

細田守監督 トリロジー Blu-ray BOX 2006-2012 (6枚組 期間限定生産版)

細田守監督 トリロジー Blu-ray BOX 2006-2012 (6枚組 期間限定生産版)

 

 

 目標は毎日更新なんて、できもしないこと言うんじゃない!! 早速ネタがないまま残り一時間なので、今まさに見終えたNHK「プロフェッショナル仕事の流儀・細田守」回の感想をごく簡単に書いて急場をしのぐ。

 

 「バケモノの子」のネタバレを食らいました。以上。

 

 いや、劇場で見ようかどうしようか少し迷っていたんだけど、それほど劇場スケールにこだわる感じの作品でもなさそうかな……と思ってしまい日テレ放送待ちを決め込もうとしていたらこの始末。

 しかし、宮崎アニメでは毎回恒例行事になっていたこの「NHKドキュメンタリーネタバレ」を細田守で食らったのには奇妙な嬉しさもある。

 個人的には「時をかける少女」以降の細田作品を全肯定しているわけではないのだが、単純に一時は落ちぶれてかけた天才が努力と根性で再び「宮﨑駿の正統後継者」という失ったはずの王座に挑んでいる姿には、作品内容とは別に人間としてのドラマの強さを感じる。要するに、作品の出来不出来や合う合わないは置いといて、何となく応援したくなってしまう監督ではある。

 

 で、今回の「プロフェッショナル」もまさにそのような細田守自身のドラマ性に着目した番組構成がなされていて、それは人間ドキュメンタリーの常道ではあるにしてもアニメ作りのテクニック的なことよりそっちが前面に出ることには驚きがあった。

 東映時代や「ハウルの動く城」での挫折についてきちんと触れながらも、その内実を詳しく追うことをせず細田守個人の感傷をメインに映していたのも印象的。

 NHKはジブリとも親しいんだから、そっちの話も聞いて実際に何があったのか事実関係をもうちょい補足する手もあったと思うのだが、そういうことはしない。アニオタ視点だと物足りないがあくまで「細田守がどういう人生の流れのなかで今回の映画作りに挑んでいるか」に絞っている。ブレはない。

 自分としてはクビ宣告された日付をすらすら答える細田守の姿に、「それだよ、その心の暗黒をもっと見せてくれ!!」と思ってしまったのだが、番組からすると本人はその暗黒を抑えつけることこそ人生の目的くらいに考えてしまっていそうなんでもう難しいのかな……。

 母親の介護よりも映画作りを選んだ話の部分も、「おおかみこどもの雨と雪」における母親と狼息子の関係を、そうとは言わず色々と察知させる上手い流れを作っていた。

 番組の軸はあくまで細田守の肯定、宮﨑駿に替わる日本を代表するアニメ監督として細田守を強烈にプッシュするという露骨なプロモーションなんだけど(そして細田守も当然それを承知で取材受けているんだろうけど)、その影にちょこちょこと裏を滲ませる要素も入れ込んでいて、その辺りのバランス感覚はさすがNHKオタク班優秀だなと思った。

 

 番組最大の見せ場が「役所広司の演技にダメ出しをする細田守」だったのも象徴的。

 誰もが知っている日本を代表する役者にダメを出せるほどの監督なんですよ、とお茶の間にこれ以上ないほどシンプルに伝わる。自分は「もののけ姫」のドキュメンタリー(これはNHKだったか日テレ放送だったか忘れた)で宮﨑駿が美輪明宏に演技指導しているシーンを思い出した。そのあと美輪明宏が「やっぱ天才よね~」と宮﨑駿を褒めるっていう、あのわかりやすい「もののけ」的な様式を今回の「バケモノ」にも感じた。

 ただ……あそこで演技指導に、「今の若い子が言って欲しい言葉だと思うんですよね」という表現を使ってしまうところに、ああ「今の」細田守ッ!! これが「今の」細田守……ッ!! と、ちょっぴりグニョっとした感情が湧いたことだけは書いて終わる。

 

 適当に終わり。