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へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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【デレマス4thライブ感想?】現実(イチモン)×虚構(シンデレラ)

 警告。

 この記事には「シン・ゴジラ」の微妙なネタバレが含まれています。

 

 アイドルマスターシンデレラガールズ4thライブ神戸2DAYS公演が終了して、すでに一週間が経過しました。

 本来ならこれまでのように詳細な感想を上げたかったのですが、どうにも頭の整理が追いつかず……というかライブの準備のせいで放置していたデレステ一周年イベントと飛鳥くんハワイアイプロが大ピンチに陥っていてそれどころではなく、必死で追い上げしていたらiPhone7と新型PS4の発表があり、色々と情報を集めていたらあっという間に一週間。早い。2016年は本当に流れが早い。

 この2016年が時代の分かれ目であることは世界中の誰もが文句なく認めるところになりつつあると思いますが、ライブ後にそういう余計なことが様々に浮かんでは消えを繰り返していたのも感想書きにくかった要因。

 神戸一日目、実は直前に「シン・ゴジラ」を見てしまいイメージがこうゴチャゴチャと混ざってしまって……。

 現実 対 虚構。

 これほどあの4thライブ神戸に相応しく、また真っ向から反逆したコピーもあるまい。

 あれは既存のアイマスライブでも通常の声優ライブでもなく、何だか見たこともない訳のわからないものだった。

 とか何とかでまとまらないので、とにかく思考の切れ端を無秩序に書き留めておく。読者のことは考慮しない文章になってしまうと思いますが、まあ個人ブログとは本来そういうものだから気にしない。ちゃんとした感想やレポートはちゃんとしたところで読みましょう。

 

「え、動くの!?」「そりゃアイドルですから」

 

 4th神戸で最大の特徴となっていたのが、ステージセットの巨大モニターにデレステのアイドルCGモデルを表示し、「現実の声優と虚構のアイドルキャラが共演する」という仕掛けを取り入れていたこと。

 ライブビューイングだとちょっと見にくかったのですが、それでもまだ声の付いていないキャラやライブ未参加の声優が担当するキャラが制約を取っ払ってリアルなステージの上に立っている様子はそれだけでも感動的だった。

 実際、この仕掛けがあればアイドルの出番格差を大幅に軽減することができる。画期的であるし、また「歌唱しているアイドルと踊っているアイドルが別でも構わない」デレステのシステムが現実にフィードバックされているのが面白い。観客(P)の意識としてもデレステで「慣れている」から違和感もなく受け入れられたのは間違いなくある。

 

「凄い……まるで進化だ!!」

 

 かつて星野源Pはオールナイトニッポンで「アイマスのライブはアイドルの画像を敢えて出さない。シルエットにする。それが声優とアイドルのシンクロ度を高めて観客との共犯関係を強固にする」(だいぶ意訳、詳しくは各自調査)と言っていて、それはまさしくアイマスライブの真髄を捉えた理解だったのだが、今回ついにその壁を壊してしまった。

 壊した、というより技術の進歩によって今まで想像力でカバーしていた部分をごまかさなくてもよくなった、というべきか。デレステの経験と巨大LEDモニターという魔法が不可能を可能にした。

 だが、それはあくまで技術的な話。

 本当の進化はその先にあった。

 

「シンデレラ1ts形態、2nd形態3rd形態……そしてこれがシンデレラ4th形態!!」

 

 今回のライブで勝負所となったのが両日のサプライズ、一日目の安野希世乃(木村夏樹)と二日目の福原綾香(渋谷凛)&原紗友里(本田未央)のゲスト出演。

 これに関しては、素直に演出として度肝を抜かれて超アガったのはひとまず置いといて、何でわざわざサプライズにする必要があったのか疑問もある。

 安野希世乃については直近に「マクロスΔ」関連のイベントが控えており非常に忙しく、のちのデレラジ☆でもその点触れられていた。なので曲数を絞っての出演になったのは納得がいく。

 ただ、敢えてサプライズとしたのは当然演出を重視してのことだろう。そして、いつも三人一緒が当たり前だったニュージェネレーションズをサプライズに回した二日目の意図はより明確。

 CGモデルのアイドルが踊っていたその場所に、一瞬にして生身の声優が現れる。

 

 虚構と現実が入れ替わる。

 

 その魔法のような瞬間を演出したかったのだ。その瞬間を生み出すことが4th神戸の主目的だったとさえ思える。事前にデレステ内で行われた特定曲の歌唱メンバーを決めるキャスティング投票も、その結果が即座にゲームに反映されていたのも、そしてデレステ一周年イベントのストーリーが神戸ライブの内容と連動していたのも、全てはこのサプライズ演出と同じように虚構と現実の壁を打ち壊す、あるいは融和させてあやふやにするためだったと言ってしまっていい。

 これまでのシンデレラのライブにおいても、本家765と比べてもゲームとの連動は密に行われていた。単純にソシャゲなんで更新が楽なのが幸いしているのだと思っていたが、今回の徹底ぶりにはそれだけではない強烈な意思を感じる。

 3rdライブ「シンデレラの舞踏会」でアニメの再現をやり切って、一つ高いステージに進化したことが恐らく大きな後押しになっている。アニメを再現したらああなる、なので今回デレステを再現してみた。こうなった。そういう実験。

 そう、ここまでくるともはやライブ演出ではなく一種の科学実験に見える。

 アイドルライブという現代日本社会における飛び抜けた祝祭空間において、現実と虚構の境界を極限まで曖昧にした時に、人の心理に一体何が起こるのか!?

 そしてその実験結果はその場の反応だけでなく、インターネット上のバズワードの氾濫や課金マネーの動向によってつぶさに観察可能なのだ!!

 何か今後十年の経済を占うくらい重要な情報がサイゲームスとバンダイナムコに吸い上げられている気がする……。何かヤバいシノギに加担させられてる気がする……。

 けど炎陣とNGs最高だったから仕方ないんだよねー!!

 

「はぐれ者、一匹狼、変わり者、オタク、問題児、鼻つまみ者、厄介者、声優界の異端児、そういった人間の集まりだ」

 

 しかし、こうして虚構と現実の壁を取り払っていくと当然ながらある問題が浮上する。

 声優とキャラ、一体どっちが「本物」なのか?

 どちらも本物……には違いないのだが、そもそもアイマスライブに限らず2.5次元ライブというのは「現実に存在しないキャラを生身の声優や役者が演じることで、あたかもそれが『本物』であると錯覚する」ことが大前提だったはず。

 ライブに限らず2.5次元ミュージカルや繰り返されるマンガアニメの実写映画化も、基本的にはそういう前提であるはず。どう見ても日本人なのにエドワード・エルリックです、と言って成立するのは「本物のエドワード・エルリック」が横に立っていないから……であるはず。どんなに演者がキャラそっくりに着飾って超ハイレベルにキャラそのままな芝居をしたとしても、横にキャラの絵が出ていたら雰囲気ブチ壊しだろう。

 それはそれ、これはこれ、で切り離していたから2.5次元コンテンツは成立していたはず。

 今回、シンデレラ4th神戸はそのお約束を反故にしかけている。

 一応、「入れ替わる」形を取っていたので声優と担当キャラを同時にステージ上には出さない配慮はしていたと思う(細かく確認できなかったので推定)のだが、それにしてもあの一瞬で演者とキャラがころころ入れ替わるのは無茶だ。

 極めつけに「あんずのうた」のカエダーマ大作戦で「五十嵐裕美の代役として双葉杏が出てくる」。もうどっちがどっちなんだか訳わからない!!

 だが……恐ろしいことに、見ている間はこれをおかしいとは感じなかった。

 「中の人」と「外の人」はそのキャラらしさのレベルにおいて拮抗しており、バランスを欠いていなかった。

 初登場の原優子や長島光那のキャラシンクロ度は圧巻の一言であり、牧野由依や松田颯水の研ぎ澄まされたアイドルぶりに至っては「現実離れした」と形容するしかないものだった。

 サプライズ登場した三人もまさしくそうで、CGモデルが消えて声優が現れ歌い出した際の感覚ははっきりと「ご本人登場」だった。これは演出の力も大きいし、衣装さんやメイクさんの尽力もある。だがやはり「中の人」の影響力が「外の人」と張り合えるほど大きく強く育ったのだと認識させられた。

 

「(宇宙大戦争マーチ)」~「N700系シンデレラ爆弾」~「この機を逃すな!!」

 

 現実 対 虚構、というけども。

 

 生身だから現実? CGだから虚構? キャラこそ現実? 演じているから虚構?

 ライブだから現実? ゲームだから虚構? この絵こそが現実? この声は虚構?

 現地だから現実? ライブビューイングだから虚構? 課金は現実? 熱狂は虚構?

 

 アニメ最終回で言っていたように、「平行線を超えていく」のがアイドルマスターシンデレラガールズ。

 BEYOND THE STARLIGHT。一年かけて作り上げた星の光のステージも容易に超えていく。

 ライブの最後に待っていたのはPSVR用ソフト「ビューイングレボリューション」の新映像。そこでVR映像のライブ会場が新曲に合わせてウェーブを起こす。

 そして、すぐさまライブで披露された新曲に現地Pがウェーブを起こす。数分前の映像と、数分後の映像と、一体どちらが現実でどちらが虚構なのか。

 同じ、映画館のスクリーンでそれを目撃している自分には判断がつかない。VRという最新の技術、声優陣の熱量、そして何より一瞬でウェーブ合わせてくる現地Pの練度の高さが三位一体となって現実と虚構を撹拌する。わからん。これはアニメなのかゲームなのかライブなのか映画なのかまったくわからん!!

 この訳のわからない巨大で強大に進化したシン・デレラと共存していく2016年!!

 解散を決意したはずの国民的アイドルに全力で青のサイリウムを振る我々に待っているのは果たして平成を超えた未来なのか!? ライバルは地上に満ちる幻獣GOと世界の終末に集う英霊GOだ!! 首相に化けたヒゲのあいつもくるぞ!! やっぱり現実も虚構も等しく地獄だぜぇー!!

 

 ……ええ、とか何とかで無秩序に終わる。以上、シン・ゴジラの感想でした。

 いやー、二日目の前に「君の名は。」見るのやめといて本当によかった。