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機動戦士ガンダムSEED DESTINY #28

機動戦士ガンダムSEED DESTINY 4 [DVD]
僕たちの行方 I Wanna Go To A Place...
カガリの絶叫も、キラとアスランの問答も、
全てを押し退けるオーブ軍人達の魂を見よ!!
監督やプロデューサーの発言などを考えても、
この作品の基本スタンスはどちらかというとリベラルな
方向なんだろうけど、それでも日本軍人を描こうとすると
どうしてもカミカゼや艦と運命を共にする艦長といった
いかにもな「滅びの美学」描写が爆発してしまうんだなー。
そして観ている方も色々文句を付けようとしても、
その描写をカッコいいと感じる己の遺伝子に逆らえない。
日本人が戦争を描くということ、軍人を描くということ、
そして「ヤマト」以来ずっと日本アニメがそうした描写を
繰り返すことで成長してきたこと、その代表が「ガンダム」であり
その最先端がこの「SEED DESTINY」であること。
色々考えていくと相当根深いテーマが横たわっているように
思うんだけど、まとめきれるほどには落ちつかない。
ともかく、この作品が見た目ほど軽薄ではない
次元に突入していることは確かなように感じる。
問題はスタッフがそのことをどこまで自覚して
仕事しているんだろうかということなんだけど・・・。


オーブ軍人の皆さんが、あまりにもアッパレな死に様を
見せてくれたせいで、アウルの死が全然印象に残ってない・・・。
つーか死ぬ意味あったのか、あいつ・・・?
ルナマリアは重傷かな、助かってちゃんと戦線復帰
してくれるといいけど。
キラにあっさり細切れにされたアスラン&セイバーは
気の毒だ。アスランには何とか迷いを振り払って
キラとまともにやりあえる状態になって欲しい。
それにしてもキラの「カガリは今泣いているんだ!!」は
凄かったなー。あんな感情論持ち出されたら
反論のしようがないじゃないか。
トダカ一佐は部下にアークエンジェルに行けと言ったけど、
こんな感情論の元で軍事クーデターみたいなことになったら
オーブはどうなってしまうんだと心配になってくる。
で、最後に虐殺上等な主人公。
すっかり破壊神みたいなポジションにされちゃったなー。
シンの怒りにまかせたバーサーカー状態は
キラの時と違って「護りたい」ではなく「壊したい」という
感情が根底にあるから始末が悪い。
ステラとの出逢いで「護りたい」になっていくんだろうと
思っていたんだけど、まだ先のことなんだろうか?
恩人をそうとは知らず殺してしまうという展開は
よかったんだけど、どうせならここで恩人を殺したと
認識させても面白かったのにと思う。


テンション高くて密度も濃い素晴らしい回だった・・・けど
また次回総集編!? ちょっと頑張るとすぐこれか!!