絶対少年 ＃１２

絶対少年―妖精たちの夏 田菜 (電撃文庫)
田菜編クライマックス。
美玖の熱い説得により、わっくんと歩は
それぞれの居るべき場所を認識する。
美玖の「あーこいつらどこまで手間かけんだ」と
いった感じの苦虫噛み潰した表情がナイスだった。
しかし、問題解決したら美玖の性格が豹変。
どうやら元のおとなしい性格に戻ったとのことだが、
では今までの美玖は何だったのだろう？
記憶が失われたわけではなさそうだから、
内にある性格が神隠しの影響で押し出されて
積極的になっていたとか、そういうことかな？
歩の物語としては、大人びた言葉に母親が驚くという、
「夏休みの少年の成長」をそれとなく表現した
電話のシーンが最高の盛り上がりポイントだったんだろうなー。
恐ろしく地味な形での表現だけど、そこがこの作品らしさだ。

で、次回からは横浜編。
二年後らしいけど、何がどうなるのかまったく読めない。
田菜編とどうリンクするのかも謎。
田菜のキャラ、どこまで出てきてくれるんだろう？
潮音の話なんかまだ全然足りてないと思うんだけど。