VIEWTIFUL JOE ＃５１（終）

ビューティフルジョー バトルカーニバル
ビューティフル ジョー スクラッチ!
ヒーロー、それは心の光だ！！
あまりにも真っ直ぐなメッセージが、
しかし何のてらいもなく届くのは、
この作品が一年通じて見せてきた
真摯なヒーローの姿があったからだ。
ベタでも許せる、いや、ベタでなければならない！！
そして、ベタな流れのなかでも
気の効いた演出を的確に挿入して、
素直な感動をアシストするスタッフの仕事も見事だった。
はっきり言って、予算も時間も非常に限られた状況で
スタートし、たぶんその問題は最後まで解消されなかったと
思うのだが、監督以下スタッフの堅実な仕事は
そういう状況のマイナスを補って余りあるものだった。
設定的には「映画」というものをバックボーンにして、
テーマは語られていたけど、たぶんスタッフの心の中では
「映画」が「アニメ」に置き換えられていたんじゃないかと。
本当に、今の時代、ヒーローアニメなどというものは
すっかり絶えてしまった。
それでも、真に大切なものは消えることはないのだと、
ヒーローアニメの復活と共に証明してくれたスタッフに感謝。