銀盤カレイドスコープ ＃１２（終）

Dual　energy
嗚呼・・・最終回なのに観客席が酷いことになってる・・・。
やっぱり最終回でも作画を完全に復調させることは出来なかったようで、
所々かなり大変なことになっているのだが、
それでも作監以下スタッフがギリギリまで最善を尽くしたのはわかる。
そういう必死の努力もまた見て取れる作画だった。
まあ、だから余計に切ないわけですが・・・。
リアの演技で「時が止まった」というセリフと同時に
止め絵演出だらけになるのは開き直りのギャグかと思った。
リア、というか能登、最後まで喋らないで終わるのかと
心配したけど、外国語セリフなんで頻繁に喋れなかっただけか。
この、ピート以外の外国人にちゃんと外国語を喋らせるという試み、
ちゃんと出来ていればかなり面白いことになったんだろうけど、
声優への負担を含め問題も多かったんじゃないかと・・・。
全体的に、意気込みの強さに対して現実に用意されたものが
あまりにも足りなかった。スケート表現にしても、
上手いアニメーターを集めて時間をかけられたなら、
新しいアニメーションの地平を拓ける可能性すらあったんだけどなぁ。
これだけフィギュアスケートが世間で注目を浴びる時期に
放送出来たにもかかわらず、そのアドバンテージを
まったく活かせなかったというのは残念でならない。
無理にこの時期に合わせずに、トリノの時期まで
放送延ばしても良かったんじゃないかなぁ、あとの祭りだけど。
結局、最終回の出来も含めて、川澄綾子が本当に一人で
作品を支え切ってしまったという印象。
しかしまあ、問題山積だったわりには、
何だかんだで非常に楽しかったので第二期があるなら
そこでリベンジ希望。