新選組！！ 土方歳三最期の一日

「！」が「！！」になっていたことに、ＯＰでようやく気付いた。
「新選組！」の後日談という側面は勿論強いのだが、
それ以上に土方と榎本の関係に絞った
一個の独立したドラマとして非常に良く出来ていた。
正直、「新選組！」の続編として期待していたイメージとは
若干違うのだが、それでも充分に楽しめてしまった。
土方の最期を、死を覚悟してのものではなく、
死を超えて再び生きる決意をした先にあるものと設定したのは
見事だったと思う。土方歳三の生涯を描いた作品数あれど、
こういう解釈のものは初めて観た。そしてそれに納得させられた。
また、新選組ものの醍醐味である、
「敗れる者のドラマ」というテーマを継承していたのも嬉しい。
出来ることなら西本願寺で島田と永倉が再会するシーンなんかも
観たかったんだけど、「新選組！」が近藤勇の物語として
その最期の場面で途切れたのと同じように、
土方の物語としてはここで終わるのが当然か・・・。
市村鉄之介が駆けてゆくラストシーンは、
当然予想出来るものではあったけど、感動的だった。
駆け抜けろ鉄之介、そして立派なピースメーカーになれよ（違う）。

にしても、藤原竜也はどうにか時間をズラしていたけど、
照英はどうしようもなかったなー。
もうちょっと気を遣えよＮＨＫ！！
ちなみに、こっちが終わってチャンネル変えたら
八犬士が手から炎を出して大地を割ってて爆笑してしまった。
前編ではそれなりにまともな時代劇だったのに！？
その後の展開は「八犬士無双」としてゲーム化すれば
結構売れると思う。