仮面ライダーカブト ＃４９（終）

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根岸＆三島の全人類ネイティブ化計画を阻止しようと
一人戦いを挑む加賀美だったがつい最近ネイティブ化したはずの
三島さんが異様に強くて大ピンチ。そこに天道が復活、
Ｗライダーキックで見事三島さんを撃破する。
根岸の方は偉そうなこと言ってたわりに
正体は雑魚だったんで擬態天道と一緒に死亡。
そして一年後、平和になった世界で天道は一人、
豆腐を求めて世界をさすらうのだった。完。

決して悪い最終回ではない、いやむしろ天道と加賀美の友情や
テーマ語りの部分などは明快で非常に良かったのだが、
しかしどうしても当初の期待に対して
小さくまとまり過ぎてしまったかなという印象を受ける。
ここまで広げてきた枝葉の部分を最終回前に全て処理して
最終回をメインテーマ一本に絞ったものの、
おいしい栄養分は枝葉に全部取られていたので
メインが一番ショボくなったという感じ。
というか正直に言うと、最終決戦中ずっと
矢車さんが颯爽と乱入してきて大活躍という妄想が
頭の中を延々と駆け巡ってしまって
素直に楽しめなかったんだよなぁ・・・。
風間もラストに出てきただけマシだけど、
出来るならドレイクで助けにきて欲しかった。
ラスボスが三島さんだったのは、結局怖いのは人間だという
裏テーマがあったはずなんだろうけど、
そこの掘り下げも充分ではなかった。
つーか何であんな強かったんだよ三島さん！？
全体的には破綻も少なく、キャラ立ちも演出も良く、
完成度に置いて平成ライダーシリーズの最高峰なのは間違いない。
しかし同時に、平成ライダーの魅力とは後半や
ラスト三話で壮絶に破綻しながらも突き進むような
無闇な勢いにあったのだと再認識させられる結果にもなった。
まあ、その辺は製作者側も承知しているがゆえの、
次の電王なんだろうが・・・。