へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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(TVK)ef - a tale of memories. #7

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ドラマCD ef -a fairy tale of the two.SP1
ef - a tale of memories. ENDING THEME ~Andante by Chihiro Shindou


「壊れるんですね」


絵コンテ&演出、大沼心による、蓮治とみやこの精神崩壊!!
Aパートは、千尋の小説制作を手伝うにつれて、
千尋と時間を共有出来ない不安感と
千尋の経験蓄積を良い様に操っているだけなんじゃないかという
強迫観念に襲われた蓮治がついに限界を超えてしまう話。
「キスしてもいいですよ」という発言から
あそこまでぶっ壊れるとは!!
シルエットで蓮治の内面的な崩壊を動作化して見せるという
作画演出がとにかく凄まじかった。
あれは、アイディアとしてはわかるけど、
作画力への信頼がないととても出来ないことだよなぁ・・・。
テーマ的にも、蓮治と千尋の関係と千尋の小説内容が
二重化しているのに加えて、千尋との関係を毎日選択していく行為を
ゲームのそれと更に重ね合わせているのが非常に面白い。
原作にそういう要素があるのかも知れないけど、
美少女ゲームをアニメ化するに当たっての
メタ視点導入ということを実に良く考えている構成だなという気がする。
そして、「美少女ゲームをアニメ化する」ことを突き詰めた演出がもう一つ。
Bパート、みやこの心象風景と99件のメール内容描写。
色をなくしたみやこの世界を水彩画風に描くのも興味深かったが、
今回の注目は何よりもメールのシーン。
延々と、メール内容をナレーションしながらその文章を表示して
画面を真っ黒になるまで埋めていくという驚愕の演出!!
怖い!! しかしこれ以上ないほどに切実!!
テキスト表示の利点をここまでアニメに反映させたのは初めてなのでは・・・。
これまで数々のテキストゲーム原作アニメが作られてきたが、
この作品は極度のメタ化と表現の先鋭化によって
その歴史を塗り替えるか、または終わらせてしまうかも知れない・・・。