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バンブーブレード #26(終)

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半年後。
新入生の見学者二人がやってきた室江高剣道部、
「剣道は楽しい」と全力で伝える部員達の姿に新入生の心も動かされる。
実はその二人、辞めた外山と岩佐の弟と妹だった。
そして半年間顧問を務めてくれた吉河先生のおめでたに伴い、
新たな顧問がやってくる。半年間マジで船に乗っていたあの男が・・・!!
というわけで、半年間のブランクを経て室江高剣道部が本当の復活をしてエンド。
最終決戦を前回でまとめて、最終回を丸々エピローグに使ったのは
結果的には凄く良い構成だったという印象。
コジローのカニ漁船がマジネタだったとは思わなかったけど、
その半年の苦労のおかげで剣道部復活の重みが増していたし、
新入生二人で外山達へのフォローをしたのも上手かった。
ここで斉藤千和投入というのも嬉しいサプライズ
まあ一番驚いたのは石橋先輩が吉河先生に目を付けていたのが
孕ませにまで発展したことだけど・・・。
タマと凛の関係は一緒に劇場版ブレイバーを観ることでまとめ、
他のキャラについてもエピローグで一通り触れる充実のサービスぶり。
最後に原作ライバルキャラが登場して終了するのは
今期だと素敵探偵っぽかったけど、二期への希望も繋げた形になったのかな。
あの様子だと凛と知り合いとかそういう原作に繋げる為の理屈も
色々と一応用意してありそうだしなー。
全体としては、美少女満載萌えアニメの体裁を利用して
至極真っ当な部活ものをやるという原作設定のアプローチに対して、
正面から向き合い力技で押し切ってみせていたのが見事だった。
普通、オリジナルではもっとユルい日常エピソードを増やして
安易な萌え強化に走ってしまうところだろうに、
あくまで中心は部活であり基本はスポ根という路線を
終始踏み外さなかったのはなかなかの覚悟だったと思う。
後半、完全オリジナルに入ってからの挫折と再生の展開からは
そういうスタッフの作品に対する真摯さが良く伝わってきた。
一方で、ブレードブレイバーなどでは
スタッフの得意技を活かしてネタを広げたりと、
遊びの要素を欠かしていたわけでもなかったのも良いバランス。
監督の斉藤久としても、脚本構成の倉田英之としても、
AICアスタとしても、原作を活かしつつ個性を存分に発揮する
非常に幸せな作品になっていたのではないかと。
声優陣のハマり具合も相当なものだった。
あとフラッシュCMとか予告とか本当にそういう部分も含めて
何というかトータルで凄く手触りの良い作品だったなー。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。