（ＴＶＫ）フルメタル・パニック！（再） ＃１７

故郷に舞う風、後編。
全編バトルにして悲壮感に満ち溢れたオリジナル完結編。
本放送の時はその救いのなさと投げっぱなし気味に終わる
ラストシーンの意味が良くわからなかったのだが、
今ならこの血と硝煙にまみれ戦場の宿命を背負った
宗介の姿を描くことが今後の展開には不可欠だったのだとわかる。
ただ、あまりに強烈に見せ過ぎているんで
日常の象徴であるかなめの存在感の方が薄れてしまい、
何だかバランスがおかしくなっている気もするのだが。
ロボットバトルに関しても、見せしめとして岩に張り付けたり、
トドメを刺そうとする途中で事切れて天を仰いだりと、
ロボットを兵士そのものに見立てた描写の数々が
フルメタらしさを象徴していた。
この辺の美意識は制作が京アニに移ったセカンドレイドにも
ちゃんと継承されているのが面白い。