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ミチコとハッチン #22(終)

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逃亡の果てに再びアツコの協力を得てヒロシと再会したミチコとハッチン
だが、それで何が変わるわけでもなく、ミチコは逮捕され
ハッチンはヒロシとの生活も長続きせず大人になっていく・・・。
ここまで引っ張ったくせにヒロシの扱いが物凄く軽くて笑ってしまった。
本当に、男性というものをどこまでも容赦なく軽薄に描き切ったなー。
カッコ付けた男はカッコ悪く死ぬし、生き残る男はみんな情けない、
ここまでその世界観が強固だと感心するしかないが・・・。
ミチコとしては追いかけ続けるうちにヒロシへも想いも、
実は冷めていたってことなのかなぁ・・・。
ハッチンの為に身を引いたって感じでもなかったし、
案外愛する男を追いかけ続ける自分自身が好きだったのかも知れない。
まあ美しく強く生きる為にはそれも良いことなんだろうけど。
数年後のエピローグは、ヒロシが結局逃げたのはどうでも良いとして、
ハッチンがシングルマザーやってるのはさすがにショックだった。
あれだけ人生経験積んでもお前も男に騙されるのか!?
こういうのはもはや血の宿命なんだろーか・・・。
髪型や化粧っ気のなさなど、リアルにくたびれた感じに成長している
ハッチンの描写もなかなか重みがあったし・・・。
そのおかげでミチコと再会するラストシーンに
息を吹き返すような希望が感じられるんだろうけど、
結局ハッチンはミチコがいないと駄目なのかという点で
この作品のテーマは女の自立ではなく共生なのかと思わされる。
もっと色々あるのかも知れないが・・・どうしても男性不信と
女の友情という要素が強過ぎて他まで考えが回らない・・・。
全体的にも、パッション溢れる映像や音楽、
野心的な脚本に声優陣の生っぽい迫力など魅力は山ほどあったのだが、
何かこう独特の匂いが強過ぎて個人的に乗り切れない感じがあったなぁ。
それがまた強烈にマングローブ作品らしくはあるのだが。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。