超劇場版ケロロ軍曹 撃侵ドラゴンウォリアーズであります！

昨年の劇場版。
ずっと冬樹役を休養中の川上とも子がこの劇場版だけ復帰しているが、
演技にまったく休養の合間という感じがないのに驚いた・・・。
しかし「のだめ」でTV復帰もしているのに公開中の最新作は
現在のTV版と同じ桑島法子が続行しているのは何でなんだろう？
まあTVで頑張ってる桑島冬樹に劇場で出番がないっていうのも不憫かも知れないけど。
ともかく今回は水樹奈々が演じるゲストキャラによって
ケロロ小隊がカッコ良いドラゴンに変身させられるという話。
ドラゴン化した軍曹達が怪獣バトルを繰り広げるというアイディアは
劇場版としてはド派手な画面も作れるしなかなか上手い。
モン・サン・ミッシェルをはじめとした舞台設定も
今までのケロロ映画にはあまりなかった豪華さが感じられて良かった。
回を重ねるごとにポケモン映画の要素を吸収していた印象あるが、
こういう観光地ネタを絡めてくる辺り「コナン」も吸収してきているのか・・・？
ただ、ストーリー展開がわりと唐突でドラマに乗っていきにくいのが残念。
最大の問題は、ゲストの水樹奈々キャラの孤独が全ての発端にあるのに、
その孤独感を見せる描写をほとんど入れていないこと。
最後の鍵を握るのが桃華との友情であることからしても、
二人の出会いやどうやって友達になってお互いをどう想っているのかといった
掘り下げエピソードは必須のはずなんだけど・・・。
全体的に尺が短くて駆け足気味なのが勿体なかったなぁ。
普通に九十分の尺で出来ないものなんだろうか？