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閃光のナイトレイド #13(終)

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閃光のナイトレイド オリジナル・サウンドトラック
夏目が尊い犠牲になるなかで高千穂の原爆投下計画を阻止する最終回。
まあ、死ぬんだったら夏目だろうなーとキャラ発表の時点から思ってたけど、
実際こうして見事に犠牲になられると不憫だな・・・。
桜井さんの高千穂殺し、葵と葛が組んでの原爆破棄大作戦など、
概ね予想の範囲を出ずに話が進んでいくなかにあって
唯一謎の記憶消去人が意外性のある立ち回りをしてくれたが、
やはり最終回にしては仕掛けの少ない淡々とした終わり方だった印象。
それがこの作品らしさと言えばそれまでだけど、
特にオチに関しては戦争に進んでいく直前で話を締めてしまったので
せっかくの現代的な視点から歴史の流れを見るという構図が
活かされないままになってしまったようで残念だった。
日本は敗戦する、しかしそれゆえに復興を果たして現代に繋がるという点が
戦後日本人が未だにあの戦争を総括出来ない理由なわけで、
こういうテーマに挑んだ以上は戦争直前で終わってしまうのは
無責任な投げっぱなしという感じがしてしまうなぁ・・・。
全体としては戦前のキナ臭くも活力に溢れた雰囲気を上手く見せていて、
歴史的なネタの使い方も良く考えられていただけに
結果的に尻つぼみになってしまったのが勿体ない。
キャラの弱さや取って付けたような能力バトル要素など、
もう少し練られていれば更に良くなったところも多く目に付くし、
野心的な企画に対して実体が追いつき切れなかったのかな・・・。
それでも、この時代にこういうオリジナル作品を送り出してくれたことには感謝。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。