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(TVK)薄桜鬼 碧血録 #22(終)

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アニメ『薄桜鬼』オリジナル・サウンドトラック 動乱の天
土方の戦いの終わりとともに、最終回。
千鶴との交流を描きながらも土方が被弾するまではあくまで史実通りに進行し、その後現実離れした桜舞い散る舞台で風間との決着戦を迎える構成は、あくまで史実を尊重しつつ独自要素を入れ込んできた物語の結末としては納得のいくものだった。
あの戦いもそのあと土方が実際死んだのかどうかも、全ては泡沫の夢って感じなのかなぁ・・・。
つーかフォーチュンアテリアルのせいで千鶴の血を飲ませたことで眷属になったんじゃないか的な連想をしてしまう。
「薄桜鬼」というタイトルをここで出してくるのも素直に燃えた。こういうバトルの様式において男っぽさを最期まで貫いていたのも好印象。
ただ、初回が総集編だったことを考えると第二期は実質10回しかなかったわけで、そのせいもあって多少終わり方に物足りなさも残った。
この未練を残して切れてしまう終わり方が新選組ものには似合っているにしても、生き延びた連中の後日談くらいはあって欲しかったな・・・。
全体的には、第一期以上に史実再現に力を入れながら新選組最期の戦いを真摯に描写していて、新選組ものとしての満足度は更に上がった一方、オリジバルの鬼設定がほとんど死んでしまっているのが本末転倒ではあった。
しかし個人的に近代装備を相手に刀で戦う幕末の戦争描写をこれだけ説得力持って見せている映像作品はあまり記憶になくて、そういう部分で感心させられたのは意外でもあったなぁ。
あと、乙女ゲー原作アニメの例に洩れず主人公の千鶴が非常に可愛いかった。
男向けのハーレムアニメだと何で主人公がモテるのかさっぱりわからないことが多いのだが、女向けだと主人公はどうしてこう完璧になるんだろう?
男は駄目でもモテるってところに感情移入して、女は素敵な自分がモテるってところに感情移入するものなのか・・・。
ともかく単純な女性向け作品ではなく、歴史好きやアクション好きなど多岐に渡る層にアピールする幅広い魅力を持った作品だったと思う。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。