へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

なれのはて 過去感想は作品タイトルで検索してください

スポンサードリンク

(新)機動戦士ガンダムAGE #1

機動戦士ガンダムAGE 第1巻 【豪華版】(初回限定生産) [Blu-ray]
明日へ(アニメ盤)(期間生産限定盤)
君の中の英雄 Artist Side(DVD付)
監督:山口晋、シリーズ構成:日野晃博、キャラデザ:長野拓造、制作:サンライズによるガンダム新TVシリーズ。
巧みなメディアミックスでゲームとアニメの垣根を取り払ってきたレベルファイブが全面協力しており、コロコロコミックや少年サンデーといった小学館との連携など全般に今までのシリーズとは違う新機軸体制となっている。
特に原案からして日野社長が出張っているので印象としては完全に「ガンダムLV5」。
ただ、そういった様々な事前イメージを振り払ってこの第一話に向き合ってみると・・・あ、やっぱりレベルファイブだ。
駄目だ全然イメージが払拭出来ない!! やってることは確かにガンダムっぽいことばかりなんだけど、何というか手触りがまるで違う。
何でなんだろうと色々考えたのだが、たぶんこの第一話が近年のアニメ作りの流れに逆行して「引き算」で成り立っているからなんだろうと思う。
ガンダムに限らず最近の売れ線のアニメはコードギアスが掲げた「全部盛り」に象徴されるように、とにかく情報量を上げて作画密度も高めてキャラも増やして何か一つでも視聴者に引っかかるようにと物量作戦を仕掛けるのが定番になっていたのだが、少なくともこの第一話はその手が採られていない。
ガンダムとは何なのか、主人公はどんな少年なのか、宇宙コロニーでの生活がどういうものなのか、謎の敵UEの特徴は・・・といった要素が次々に並べられているだけで、そこに余計な装飾をほとんど付けていない。
そのせいで濃い料理に慣れた舌だと物凄い薄味に感じるし、どうやっても一つ一つの要素に深みがなくて物足りなさが残るのだが、今回はこういう料理でいくのだと決めているのならそれは悪いことでもない。
特にキッズ層をより多く取り込みたいと狙っているのならわからなくはない路線。まあ最近の子供が薄味で納得するかというとそれも難しいところだと思うのだが、そこはレベルファイブの実績を信じるしかないか。
個人的には、現在「イナイレGO」や「ダンボール戦機」でも顕著なテーマになっている大人と子供の距離感の描写が少し曖昧なのが気になった。
軍には認められているのに学校の教師には嫌われている主人公の立ち位置が謎。っていうか天才なのに何で普通に学校通っているのか、ガンダムでUE倒すのが使命ならそれ以外は何も考えない孤高のひきこもりみたいな奴でも良かったんじゃ・・・。
せっかく学校通っているなら同級生が敵に襲われなきゃガンダムらしさとしても中途半端だし、次回以降にネタを残してるにしてももう少し初回で衝撃的なツカミを入れてくれても良かったかなと。
三世代に渡る大河ドラマであると表明されていることもあるし、長丁場を睨んだ構成ではあるのだろうからそこは本当に信じて見守るしかないか・・・。
あとこれは山口監督のセンスなのかも知れないけど、UEの射撃音どうにかならないのかな・・・。