TARI TARI #5
TVアニメ TARI TARI ミュージックアルバム~歌ったり、奏でたり~
バドミの大会結果と、和奏の母親への悔恨。
毎回同じようなこと書いてる気がするが、今回も情報処理の上手さが際立っていて感心しきり。
和奏の現在と過去をシームレスに交錯させながら視聴者をまったく混乱させない構成の手際の良さが素晴らしい。
キャラの感情の流れ、ピアノをはじめとした思い出のトリガーとなる小物の使い方、台風で徐々に荒れていく天気とシンクロする展開など、良くここまで繊細に積み上げられるなと驚くくらいの完成度。
今まで通り、技巧に走り過ぎって感覚もなくはないのだが、それにしてもここまでやるのは素直に凄い。
それでいて語り口や思春期の親への反発と後悔というテーマなどは、若過ぎるほど若いのが面白いな。
技術的な成熟と語りの若さのアンバランスさは今まさに最前線にいるクリエイター集団らしい。
しかしこの状態で次回に続いてどうするんだろう? 和奏の問題に合唱部が入り込んでいく余裕あるのか?