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ココロコネクト #13(終)

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「カコランダム」編ラストでTV放送は最終回。
ふうせんかずらがジョーカーなのはいつものことだが、今回はさすがに事態を強引に収め過ぎていてご都合主義を感じてしまった。
今まではストーリーに介入しつつもルールは守るゲームマスター的な立ち位置だったのが、今回は完全にデウスエクスマキナと化してしまったというか。
伊織の家庭問題も結局、ママンが本気出したらそれで解決という脱力オチで五人の絆が勝利したという風にはあまり見えなかったなー。
勿論重要なのは伊織とママンを面と向かって対話させたことであって、その簡単なことが一番難しいという話だったんだろうけど、それに幼児化の必要があったのかというと・・・。
どうも「キズランダム」と「カコランダム」は更なる展開への布石という面が強そうで、先を観ないと評価が難しいな。
地上波放送ぶんだけで考えると、基本は声優陣の話芸を魅せるのがメインで映像的な工夫が突出していないのが興味深かった。
大沼心の既存な作品群とは明らかに異質なので監督の川面真也の個性なのかとも思うが、単純にこの作品に余計な装飾は不要と判断したのかも知れない。
実際、ひたすら会話劇だけで充分に画面を持たせてみせるシーンが多く、そこは見事だった。
しかし、地味は地味だったのでもう少し何か映像面でもフックがあって良かったかも。
声優はメイン五人は全員素晴らしかったけど、特に一人挙げればやはり沢城みゆき
稲葉は本当に沢城みゆきのポテンシャルを全開近く引き出してくれるキャラでありがたかったな。
というわけで、本編についてはTVで完結しないという大問題はあるにせよ概ね満足な出来だった。
ただ・・・この作品、どうしても今後も本編外の話題に引き摺られ続けることになるんだろうなぁ。
もうそこは切り離せないし、何よりその問題の内容が不思議と作品テーマとリンクしていて無視するのはむしろ惜しい。
あの恐るべき「現象」について、今はまだ無理でもファンもスタッフもいずれ冷静に振り返る日は来るだろうし。
とにかく14話以降をどう届けるのかで、再びフィルムだけではない作品全体のマネージングをどうするのかという企画の在り方が問われることになると思う。
まさかイベント限定で優しくしてくれるファンにだけ届ければいいなんて考えないよね・・・?
それとブルーレイやゲームでOP変えるって話、そんなことしても支えてきたファンには裏切りだしアンチがそれで購入に傾く可能性なんてほぼゼロだし、一体誰の為の配慮なのか・・・。