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ルパン三世 東方見聞録〜アナザーページ〜

ルパン三世 東方見聞録~アナザーページ~ 豪華版 [Blu-ray]
TVスペシャル最新作。監督:亀垣一、脚本:日高勝郎、キャラデザ&総作監須藤昌朋
須藤昌朋は以前にもルパンTVSPのキャラデザを手掛けているが、今回はその後長らく務めている「名探偵コナン」の影響が色濃く出た絵柄になっている。
ルパン一味はともかく特に女性ゲストキャラが完全にコナンキャラになってて違和感大。
良くも悪くも「峰不二子という女」とは真逆の方向性に振ってきたなぁ。この振り幅の自由度こそが「ルパン」の真骨頂と言えなくもないが、どうしてもルパンVSコナン観ている気分になってしまった・・・。
東方見聞録に隠された謎を追って世界各地を巡り最終的に日本の平泉に辿り着いてUFOや衛星兵器とバトルすることになる脚本は、旧ルパンへのオマージュを盛り込みながら同時に色々やろうとしていてなかなか意欲的ではあった。
だが、色々やろうとしたものの各要素が中途半端で、劇的な高揚を生む構成が出来ていなかったのが惜しい。
ヒロインがルパンの正体に気づく場面がドラマ上のクライマックスなのだが、そこに至るまでのヒロインの魅力が不充分なのが盛り上がりを阻害していて残念。
いくら何でもあのヒロインは頭悪過ぎると思うんだ・・・。
あと、自分の意志を持ったからって仇の教授を冷徹に見捨てるオチはどうなんだろう?
作画的にも全体的にオーソドックスにまとめていて尖った部分があまり見受けられれなかった。前作が作画で頑張っていただけに余計に低調な印象が・・・。
前作から切り替わった新声優陣は「峰不二子という女」を挟んだこともあり、安定して役を自分のものにしている雰囲気があった。
浪川五エ門はもう普通に浪川キャラだなー。風呂のラブコメ展開は今作最大の見せ場だった。
山寺宏一も独自の銭形像をほぼ固めていてさすがの一言なのだが、今回の銭形は脚本演出の方が無理にカッコ良い銭形を描きたがって逆にバランス崩していた気がする。
不二子ちゃんの出番が少なかったのは別に主役やったから今回はお休みってことなのか?