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翠星のガルガンティア (2013春)

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基礎情報

監督:村田和也、シリーズ構成:虚淵玄、キャラ原案:鳴子ハナハル、キャラデザ:田代雅子
メカデザイン:石渡マコト、総作監:田代雅子&佐々木敦子
美術監督:栫ヒロツグ、音響監督:明田川仁、音楽:岩代太郎
制作:Production I.G(参照サイトWikipedia


バンダイビジュアルProduction I.Gニトロプラスの三社を中心にしたオリジナルロボットアニメ。
魔法少女まどか☆マギカ」「PSYCHO-PASS」と凄惨な作風で一世を風靡していた虚淵玄が明るく爽やかなロボットアニメに挑戦するとして話題となった。また同じニトロプラス所属の石渡マコトは同時期に「革命機ヴァルヴレイヴ」のメカデザインも担当。
2014年、続編OVAの制作が発表されている。

4話までの個別感想リンク

第1話〜第4話

本放送後ツイート(BS11火曜24:00)


翠星のガルガンティア、初回終了。虚淵ハナハルアニメと思ってたのに、杉田アニメじゃねーか!! 世界観も作画演出も非常にいい感じだけど、杉田ロボの解説が今のところ一番面白いんだよなー。他の誰よりこいつが死ぬシーンがこないことを祈る。


ガルガンティア終了。爽やかで誰も不幸にならなさそうな世界観!!(ただし、敵は蒸発します) これはまだ紙一重で大変なことになりそうな不安が強いな。未来少年コナン的な世界とハナハルキャラの肉感的な生命力はよく合ってる。


ガルガンティア終了。敵がエロい女海賊になっただけで、バトルの楽しさが別方向に加速。まあ、それを置いても水上艦隊戦で作業ロボが乗り込んでいく描写は見応えあった。異文化コミュニケーションの部分も道筋が明快で今のところストレスないな。


ガルガンティア、終了。徐々に言葉と文化を覚えて溶け込んでいく、その過程がカタコトのセリフで的確丁寧に描かれていて感心。あれニュアンスが相当難しいだろうなぁ。しかし、弟をはじめ主人公より地球の連中の物分かりの良さの方に少し違和感もある。


ガルガンティア、終了。就活に社会勉強に空中を舞いながらの船団観光にと、普通に素晴らしい出来だったのに水着のエロさが鳴子ハナハル全開なせいでそれしか頭に入らないー!! ハナハルキャラでエロやってるだけでいいじゃんこれ。あと、チェインバー焼き肉はターンエー洗濯機に匹敵する。


ガルガンティア、終了。レド「エイミーの踊り、ミタイ」チェインバー「コレハセツクス!!」 って山内コンテであの二人きりのエロダンス演出なんてセツクスの隠喩以外に有り得ないじゃないですか!! ダンス作画、一瞬ロングでヤバい雰囲気になってたがほぼ全編素晴らしいエロスでよかった。


ガルガンティア、終了。イカは侵略者だけど神聖なのでゲソ!! 今度はもののけ姫のような価値観と生存の相克が出てきて、テーマ設定の流れが本当に上手い。レドが異分子として責められるだけでなく、レドによって船団内でくすぶっていた火種が動く展開には感心した。


ガルガンティア、終了。結局、人間同士で戦争してるだけでした……。魔女が元魔法少女とかバケネズミが元人間とか、わりと定番の展開ではあるはずなのに意外とびっくり。たぶん、SEEDのコーディネイターなんかの成れの果てを見た気分になってしまうからなんだろうなぁ。ロボットアニメ的に怖い。


ガルガンティア、終了。チェインバーが雄弁に語り出した!! 言ってることはカッコいいが完全に共存の可能性を否定する流れなんで最終的にどう転ぶのかわからないなぁ。上官が出てきたなら、そっちとの板挟みにもなりそうだし。しかし究極生物を否定する杉田って、それジョセフ……。

10
ガルガンティア、終了。宗教と共産思想がここで対立概念として出てくるのは、社会派SF寄りに進み過ぎていてよくできてるけど若干不安。理屈先行にならなきゃいいが。前回チェインバーは自己を確立してきたのかと思ったが、まだ体制側の呪縛の象徴から抜けてないのかなぁ……。

11
ガルガンティア、終了。神々の戦いで中佐がマミる!! ラス前にきて素晴らしく熱いロボットアニメに化けたなー。レドとチェインバーの対話も巨大ロボとの対比構図に痺れた。チェインバーのラスボス化懸念がストライカーという形で具現する流れも見事。チェインバー、疑ってごめんよ……!!

12
ガルガンティア、最終回終了。杉田ロボが尊い犠牲にされそうだとか、サイコパスのシビュラシステムとテーマ面で連動がありそうだとか、実は初期に想定された通りの終わり方をしているのだが、そんなことよりチェインバーさんカッケー!! ロボットものの一つの理想を愚直に突っ走ってくれたなー。

追記

虚淵玄の転換期であると同時に、近年のロボットアニメでは少なくなっていた「忘れられた王道要素の再利用」が極めて周到に行われていたことが印象深い作品。
相棒AIとの対話でロボではなくチェインバーという「キャラ」を立てていく手法は、閉塞気味なロボットアニメの現状を考えるうえでもっと重視されてもいいように思う。
それとやはり第六話の健康美と妖艶さを絶妙にミックスしたダンスが忘れがたい。
あの回から想像するに、たぶん本来この物語の構造はレド=戦場に疲れ果てた兵士、エイミー=それを拾った娼婦で、病気の弟はあれ完全に父親が誰かもわからない娼婦の息子なんだろうなー。
それを手を変え品を変え、ジュブナイルの構造に転換してみせた虚淵玄の手腕はその後「仮面ライダー鎧武」で活かされる。