（ＴＶＫ）フタコイ オルタナティブ ＃８

十六歳の誕生日がきたら大会社の若社長と
双子のどちらかが結婚しなければならない。
で、その運命が嫌なのはまあいいとして（社長いい人なのに）
そこから「恋太郎に抱かれたい」「しかも二人同時に」
というところに繋がるのが今一つ腑に落ちない。
要するに沙羅双樹が本当に恋太郎のことが好きなのか、
ただ単に許婚から逃げたくてそうしているだけなのか
わからない、というのがすっきりしない理由か。
実際、恋太郎自身もそこのところがわからなくて、
「抱いてどうなる」「オレって何なんだ」という気持ちに
なっているわけだろうし。
しかしこの場合、ドラマの作りとしては
恋太郎に沙羅双樹の気持ちがわからないのは当然としても、
視聴者にはわかっていないとマズいのではないか？
結局、主人公＝プレイヤーという美少女ゲームの図式を
こんな部分だけ引き摺ってしまっていて、
客観的に恋愛ドラマを見せるような構成になっていないのでは。
何かこの辺が「美少女もの」と「恋愛もの」の
似て非なる部分であるような気もする・・・。
恋太郎に感情移入すればまた違うんだろうけど。
しかし、そういう部分を差し引いてもテンション高い脚本と
高品質の作画・演出でちゃんと面白い。
こうなってくると、ＯＰと第一話は完全に
フェイクだったと考えるべきか・・・。