スピードグラファー ＃２３・２４（終）

一挙二話放送で最終回。
とにかく、こんなにバカな設定なのに、
最終回に至って出てくるキャラがみんな
凄まじくカッコいいという事実に驚嘆。
というか、カッコ良く見えるように
なってしまったんだよなぁ。
脚本と演出の真っ直ぐな力の賜物だ。
サイガと水天宮の因縁とライバル関係、
鼻の決意と銀座の純情、
そしてバブル戦争という聞いただけなら
アホとしか思えないようなテーマを
見事に描き切ってしまった
この最終回は一種の奇蹟すら感じさせる。
ただ、脇の要素があまりにも魅力的過ぎて
肝心の神楽の成長が少し蔑ろにされた感じはする。
最後まで「お姫様」の域を出なかったなー。
というかさ、ホルモンの変化で能力は消えるって、
神楽の病気は脳腫瘍じゃなかったのか？
能力が消えると血行が良くなって脳腫瘍も消えるの？
まあその辺のいい加減さもこの作品の魅力なんだけど。
まったく、このバカでどうしようもないような企画を
ここまでにしたスタッフは本当に偉い。
杉島監督が「遊戯王」で真っ直ぐで過剰なノリを
身に付けていたのが良かったのかな。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。