絶対少年 #26(終)
希紗と将棋指し、歩と須河原、マッキーとりえぞー、
三組に分かれてそれぞれに対話して、
何となく自分達の答えを見つけ出す。
フェアリーとイービルが対立関係ではなく、
二つで1セットになっているものなんだというのと、
人間関係の二人で1セットというのが
リンクしているわけね。
今回の組み合わせだけでなく、話に出てきた
りえぞーと希紗が光と影の関係だというのもそうだし、
他の組み合わせも皆それぞれに1セットなのだろう。
で、それがぶつかり合って消滅したり
生まれ変わったするのも、自然現象なので
別に驚くよーなことでもない、と。
結局のところ、マテリアルフェアリーという
存在を通じて、当たり前なコミュニケーションの
大切さ・・・というか本当にそんなものは
ごく自然なものなんだということの再認識を
促すようなテーマだった、のかなぁ?
色々と観方はある作品なので、
別に正しい答えなんてなくてもいいんだけど。
この、終わったようなそうでもないような
微妙な感じがまた「絶対少年」らしくていい。
とにかく、脚本と演出の方向性が、
特異ながら首尾一貫していて
変わっているのに終始安定感のある作品だった。
それを支えた作画や声優の演技も見事。
ラスト、あの希紗の笑い声だけで
何か全て許せる気分になったもんなー。
今の時代に、こういう作品が世に出ること自体、
かなり幸せなことだったと思う。
大きなムーブメントを起こすようなタイプではないけど、
半年間見続けた人の心に確実に何かを残す
作品になったんじゃないかと。