うえきの法則 ＃５１（終）

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植木の身代わりに麻原死刑！！

何てタイミングで何てニュース速報が入るんだよっ！！
植木が助かったーという感動的なシーンに
「死刑確定」と被せるのはさすがに酷いよ・・・。
まあ、しかしそれを除けば素晴らしい最終回だった。
これまで通り原作を忠実にトレースしながら、
作画と声優の演技で見事な味付けを施していく。
朴ロミの別れの呟きと川上とも子の泣き演技は
一年間の想いがこもっていて当然の如く最高だったが、
「猪口才ですわ」の一言で空気を一変させた
能登麻美子の破壊力が凄かった・・・。
最後まで活き活きしていた保志総一朗や、
他のキャストも総じて一言一言にこだわりが感じられて良かったなー。
作画では特に、決めのシーンの絵を敢えて原作に
近付けて描いていたのが印象的だった。
植木に抱きつく森は、ＥＤ以上に原作似だったように思う。
原作でも痺れた植木の覚悟の表情も気合入っていた。
最終的に、作画の魅力と声優の魅力という、
この作品の美点が結集した形の最終回になった。
一年通して観て、とにかく原作へのリスペクトと
それをそのまま高いクオリティーで映像化すれば
間違いはないんだというスタッフの確信を感じさせられた。
正直、打ち切りに近い形で終わってしまった原作だったので、
アニメ化といってもやっつけ仕事になるんじゃないかという不安が
当初は強かった。それが・・・今でも忘れない、
あのアニメ版の森を見た時の衝撃を！！
本当に・・・まさかここまでの仕事をしてくれるなんて、
あの原作の終わりを知り、そしてまた再開された原作の
現状を知る身としては、このアニメ版はまさに宝物。
まるで奇蹟を見ているかのような一年間だった。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。
あと・・・この最終回を観て原作者が元気になってくれるのを祈りたい。
原作の「再会の才」がこのアニメを呼び寄せたのなら、
アニメの「再会の才」がまた奇蹟を起こすこともあるはずだ・・・。