へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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青の6号 #3・4

青の6号 DVD COLLECTION Vol.1青の6号 DVD COLLECTION Vol.2青の6号 BLUE FLEET BOX [DVD]
一話目はハイスパートでハードな作り、
二話目はドラマ重視の静かな作り、
で、三話目は遭難先で水生少女とイチャイチャするという
ブコメみたいな作りになってて驚いた。
つーかエロいよ水生少女!! 作画の気合が半端じゃなかった。
あのしなだれた表情や滴る水のエロいこと・・・。
この少女と改造クジラみたいなのに助けられたことで、
主人公は敵との和平を模索する道を選ぶのだが、
何だか色仕掛けにやられただけのよーに見えなくもない。
そして四話目で最終決戦。
青の潜水艦隊による手に汗握る潜水艦戦と
主人公とヒロインが全ての元凶である博士の元に向かうのを
同時進行で見せ、サスペンスを盛り上げていくが、
最終的には「泣きながら拳で殴り合う」という
夕陽背負った番長ものみたいなオチに!!
艦隊戦のスペクタクルも博士とのジリジリするような会話も、
どちらも出来は素晴らしかったのに、それをクライマックスにせず、
敢えて泣きながら殴り合うという通俗的なラストを用意した
スタッフのバランス感覚や価値判断が凄く興味深い。
前田監督は岩窟王でも、あれだけハイセンスなことをしながら
最後はベタベタなところに落とすということをやっていたので、
たぶん監督の意向も強かったんだろうけど・・・。
しかしスケールの大き過ぎる設定とテーマに対しては、
こういうベタで泥臭いオチでしか誠実さを現せないのかも知れない。
そして、このオチのおかげでこの作品はよくある映像本位の
実験作ではなく、血の通った作品として成立出来たのだろうなぁ。