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牙 #51(終)

牙 第3章 永遠の絆 1 [DVD] 牙 第3章 永遠の絆 2 [DVD]
ゼッドを取り込みタスカーが完全覚醒、
全てのスピリットを操り世界を滅ぼす為に動き出す。
そこに現れたのは死んだはずのギンガ!!
最終回で復活し超兵器で援護攻撃!! 他の死にキャラと違い
何ておいしい役回りなんだ・・・まあ、結局負けたけど。
そしてジーコ様がここでついに死亡。
今までしぶとく生き残ってきたのに・・・と思っていたら
霊になってゼッドの前に現れ説教。そうしたらゼッドが
「そもそも全部てめーのせいだろうが!!」とブチキレて、
その拍子に正気に戻る。ジーコ様、上手い具合に罪を逃れたな。
この、お互い素直に分かり合うことはないんだけど、
それでもお互いに想い合って影響を与え合うという
ゼッドとジーコ様の関係はこの作品の他の全てのキャラ関係を
象徴するようなものだったのかもなぁ・・・。
歪んだ師弟関係というか、旧世代から次世代への
呪いじみた継承というか。
ともかくゼッドはタスカーからアミルガウルを引き離し、
タスカーを倒すことに成功。そしてアミルガウルと戦うことで
新たな自分の道を見出そうとする。
しばらくして、平和な時を生きるロイア達、
ノアは再び車椅子生活となりロイアの看護を受ける日々。
・・・ってあれ? ダイアナ様は?
これはまさかのノア×ロイアエンドなのか?
医者として面倒見ているだけにしても、意外な組み合わせだった・・・。
他では、ロペスがデュマスさんの名前を出してくれて嬉しかった。
ゼッドの回想シーンでレベッカとヒューの最期はあるのに、
デュマスさんは完全に忘れ去られてたからなぁ。
ラストは、カームに戻ったらしいゼッドが
アミルガウルの羽根を生やして飛び去ってエンド。
ゼッドとアミルガウルが融合して、世界を見守る存在にでも
なったということなのかな。ノアの紙飛行機とプレゼントを
置いていったのは、自由になった反面
過去を捨てていったというような意味合いだろうか?
それだと寂しいので、色々解釈は出来そうだけど、
しかし単純なハッピーエンドではない。
それはこの作品には似合ってはいる。


全体としては、カードゲームアニメという枠を超えて
非常に挑戦的な部分が多く、全編緊張感に溢れた作品だった。
ただ、4クールという長丁場だった為に、
途中でダレたり迷走したりといった箇所も見られたのが残念。
デュマス、レベッカ、ギンガ、ヒュー、サラと
物語を牽引する魅力的なキャラが次々葬られた一方、
正ライバルキャラであるノアの立ち位置が一向に定まらず、
最後までフワフワしていたのがその典型かと思う。
ノアをもっと活かす手があればなぁ、
スタッフの熱意と意識の高さは終始感じられたものの、
それが結実するにはもう一歩だったか。
それでも充分素晴らしい佳作には違いないが。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。