ひだまりスケッチ ＃１２（終）

ひだまりスケッチ 3 [DVD]　ひだまりスケッチ 4 [DVD]
ひだまりスケッチ 5 [DVD]　ひだまりスケッチ 6 [DVD]
ひだまりスケッチ オリジナルサウンドトラック
ついに沙英の妹が登場。
沙英が物凄く嫌がってたからどんな娘が出てくるのかと思ったら、
釘宮声の非常に良く出来たお嬢さんでした・・・。
今までの伏線全部、沙英が釘宮にツンデレしてただけ！？
すっかり騙されたが、しかしラストが険悪な話にならず
いつも通りほのぼの終わったのは良かったかな。
妹という部外者の目を通じて、ひだまり荘の日常や
学校の楽しさを再確認するという内容も最終回に相応しかった。
それでいて、モラトリアムに耽溺したまま終わるのではなく、
ちゃんと自立や成長といったテーマに触れていたのには感心。
この作品、そういう点で「ぱにぽに」の延長線上にありながら
作りはもうちょっと真面目だし大人だったと思う。
トバシた演出をしていても暴走するまではいかない節度があって、
観ていて安心出来る作りになっていた。
「月詠」から先鋭化の一途を辿っていた新房監督以下スタッフが、
この題材を得てマイルドな方向に舵を切る機会を得たのは、
「ネギま」が中途半端になっちゃったことを考えると幸運だったのかも。
キャラデザや声優といった基礎の組み立ても魅力的で、
特に主演の四人は絶妙な配置だったなぁ。
阿澄佳奈は新人でありながら主役を自然体でこなしていて好感。
途中、さすがに演出としてもどうかという不安定さも見られたが、
作品としての個性と省力作画の融合という挑戦もそこそこ成功して、
これなら商業的にもかなり優秀な作品になったのではないかと。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。