へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

なれのはて 過去感想は作品タイトルで検索してください

スポンサードリンク

(TVK)(新)ぼくらの #1

アンインストール
原作、僅かに立ち読みした程度なのでほぼ未読。
しかし物語の要となる重要設定については
普通に宣伝されているので承知済み。
なるたる」の原作者によるハードで救いのない作品を、
猫の恩返し」の森田宏幸監督が手掛けるというギャップに
まずは惹かれたが、内容を観ると納得のいく部分も多かった。
子供達十五人の描写にしろ、それを取り巻く環境の描写にしろ、
地に足の着いた演出がされていて、十五人が巻き込まれる
異常な状況に対するコントラストが鮮明に浮かび上がる作り。
CGで描かれる巨大ロボットも、着地の振動に恐怖する
一般人の様子を見せるといった堅実な演出のおかげで、
巨大感と現実感を同時に獲得している。
今期のロボットもののなかでは一番巨大ロボットというものの
異質な存在感について意識の行き届いた描写だったと思う。
ストーリーについては、まだ重要な設定が明かされていないので、
それほど切迫感はないものの、不穏な空気は良く出ている。
十五人のキャラも短い時間にちゃんと性格紹介がされていて感心。
水着作画なんかも頑張っていたけど、これはサービスではなく
むしろ今後の厳しさを際立たせる為の罠なんだろうなぁ・・・。
真価はストーリーが動き出してからでないとわからないだろうが、
全体的にスタッフのやる気が伝わってくる第一話で、
先への期待は高まった。そういえば副監督に川畑えるきんがいるけど、
森田監督とどういう補完関係にあるのか興味深い。
あとは原作が未完の状態でどういう決着点を目指すのか。
GONZOの原作クラッシャーぶりが発揮されなければいいのだが。