へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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(新)電脳コイル #1

電脳コイル サントラ音楽集
監督:磯光雄によるこの春の遅れてきた要注目作品。
キャラデザや背景美術による昭和の匂い色濃い
牧歌的世界観と、電脳メガネというアイテムを通じての
SF要素を組み合わせた設定で送るジュブナイル
まずは世界観の伝達を重視した第一話で、
間抜けな造形で愛らしく動く電脳ペットや
現実と隣り合わせに存在する電脳空間の描写を
実に魅力的に見せてくれている。
「データがありません」や「フォーマット」といった言葉と
ビジュアルの組み合わせ方が絶妙。
そしてキモカワイイ系のデンスケやオヤジのデザインが
異彩を放ちこの世界観を活き活きとさせている。
ただ、基本のキャラデザも含めて敢えて流行りを避けているので、
せっかく子供向けに出来る時間帯なのに
ノスタルジーに浸りたい大人向けの側面が強く出過ぎている印象はある。
ただのノスタルジーで終わらず、現代的なテーマ性が
この先出てくればもっとこの世界観にも深みが生まれると思うのだが。
作画に関しては、技術的には極めてハイレベルであるものの、
それがあまり主張しないような作りになっている。
いわゆる作画アニメにはならないようにむしろ抑制している感じか。
毎回の作画がどれだけのレベルを維持するのか、
また遊びや振り幅がどの程度あるのかは興味深いのでしばらく様子見。
あと、妹のキャラやまっくろくろすけを追いかける展開などから
トトロを連想したりもするのだが、今回たまたま似ただけなのか
宮崎アニメっぽい要素も積極的に取り入れていく予定があるのか・・・。
それと、これはたぶんどーでもいいことなんだろうけど、
確か「アキハバラ電脳組」のマスコットキャラも
デンスケって名前だったよなー。
やっぱり「アキハバラ電脳組」は早過ぎたのか!?