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DEATH NOTE #37(終)

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デスノート ねんどろいど 夜神月 (ノンスケール ABS/PVC塗装済み可動フィギュア)デスノート ねんどろいど リューク (ノンスケール ABS/PVC塗装済み可動フィギュア)デスノート ねんどろいど L (ノンスケール ABS/PVC塗装済み可動フィギュア)デスノート ねんどろいど 弥 海砂 (ノンスケール ABS/PVC塗装済み可動フィギュア)
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モエ・アートコレクション デスノート/弥 海砂
クラフトレーベル デスノート/夜神 月
クラフトレーベル デスノート/L
駆け抜けた、夜神月の青春物語、ここに完結。
Aパートはハイレベルな原作再現、
Bパートは原作から取捨選択した再構成、
そしてラストは完全オリジナル演出という、
アニメ版デスノートの在り方をそのまま集約したような最終回。
原作再現部分は、とにかく宮野真守の演技がキレまくっていて
素晴らしいの一言。ライト役が宮野真守に決まったと知った時は
大丈夫だろうかと心配したものだが・・・よくぞここまで
ライトというキャラの魅力を引き出してくれた。
本当に、宮野真守はこの作品で恐ろしく成長してくれたと思う。
原作再構成部分は、ニアの正義論を削ってしまったので
ライトの理屈が完全否定されたという印象が少し薄まっている。
これはラストに繋げる為にそうしたのか
単に尺が足りなかったんで削っただけなのか判断が難しい。
魅上の「お前なんか神じゃない」も一緒に削られたことを考えると
やはり前者との兼ね合いということになるのかな。
で、そのオリジナル演出でのラスト。
ライトが夕焼けのなかを走っていき、かつての退屈していた
自分自身とすれ違うあの場面はやはり、
「ライトの人生の肯定」なんだろうなという感じがする。
勿論ライトのやったことは許されるはずもないと断じているが、
しかしライトの人生そのものに対する視点は原作版より相当に優しい。
原作のラストは、あの冷徹なライトへの突き放し方が
読者や社会に対する誠意であったと思うので、
アニメ版のこの解釈はかなり危険を伴うものではある。
しかしライトのことが好きだった人、たぶん監督もそうなのだろう、
そういうライトの生き様に共感してしまう人にとっては
救いのある最期の形になっていて、これはこれで良かった。
Lの幻影については「死ねば無になる」という
重要なテーマと矛盾するので幽霊とか天使ってことではなく、
あくまでライトが今際の際にLを見てしまった、
ライトにとってはミサでも高田でも家族でもなく、
Lこそが一番大切な存在だったってことなのかな・・・。
この話をライトとLの物語とするなら筋の通った演出。
ミサがあのタイミングで自殺してるのは何なんだろう?
虫の知らせか何かでライトの死を感じたのか、
それともライトがあらかじめ口封じに名前を書いてたのか・・・。


ともかく、あれだけの原作を、しかも好評の実写映画版が
先行しているという状態でのアニメ化は想像以上に
大変なものがあったと思われるが、スタッフは見事に期待に応え、
またアニメ独自の原作解釈というものを見せてくれた。
映画版がそうだったように、このアニメ版もまた
デスノート」という作品が投げかけたテーマに対する
一つの答えということなのだろう。
原作をただ引き写すだけのメディアミックスが多いなかで、
デスノート」を巡る思索の広がりは非常に刺激的だった。
改めて、今という時代に望まれた作品だったのだろうなと思う。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。
ゴールデンでのスペシャルというのは、総集編プラスアルファ?