へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

なれのはて 過去感想は作品タイトルで検索してください

スポンサードリンク

(TVK)ひぐらしのなく頃に解 #24(終)

ひぐらしのなく頃に解 捜査録 -紡- file.05〈初回限定版〉 [DVD]
「ひぐらしのなく頃に解」~character case book~Vol.1 羽入Link古手梨花(黒梨花)
「ひぐらしのなく頃に解」~character case book~Vol.2 鷹野三四Link富竹ジロウ
TVアニメーション「ひぐらしのなく頃に解」~character case book~Vol.3 北条悟史Link前原圭一
DJCD ひぐらしのなく頃に解 皿回し編 第二巻
TVアニメーション「ひぐらしのなく頃に解」サウンドトラック Vol.2
祭囃し編、そして長い物語の終幕。
追い詰められていく鷹野の様子を延々見せていき、
最後に部活メンバーVS鷹野の決着戦。
とにかく伊藤美紀の演技がとことん極まっていて凄まじい迫力だった。
堀江由衣田村ゆかり雪野五月の連合軍を
単騎で打ち負かす演技はまさに圧巻。
祭囃し編の主人公は間違いなく鷹野だった・・・。
最後は富竹さんの愛に泣き濡れてそれなりに救いもあったし。
ゲームの象徴としてずっと行われていたジジ抜きとババ抜きを、
ここできれいにメインテーマと結合させたのは見事。
犯人探しや謎解きというミステリ的なテーマからメタ的に抜け出して、
その構造そのものをルールを変更して打ち砕くという展開は、
確かに反則に近いが恐ろしく力強いメッセージではあるなぁ。
ただ、原作だとよりわかりやすいんだろうけど、
アニメではそういう部分は敢えて強調せず
アニメとしての客観性を保持する方向性で作っていたようには思う。
全体として、映像的にも構成的にも鋭いナイフのようだった前作と違い、
この「解」は終始余裕のある作りをしていたのが印象的だった。
それは作品としてユルくなったと言えばそうなのだが、
TVアニメという媒体を考えた時、間違った判断であるはずもない。
それでも一部で打ち切り食らったりしたのは皮肉過ぎる話だけど・・・。
Cパートは、あれは鷹野の過去が改変されたことで、
鷹野三四という存在自体が消滅した世界が生まれたということかな。
鷹野がいなくても雛見沢の悲劇のいくつかは不可避なはずだが、
まあそれはそれでまた別の分岐が起こったりもするのだろうし、
深く考えることでもないか。あの大きくなった梨花は、
梨花そのものではなく二代目オヤシロ様っていうか真オヤシロ様
羽入より更に上のメタ視点にいる存在といったところか・・・。
ともかく、前作の不安定ながら爆発力のある作風とは真逆ともいえる
常に安定して観られる作品になっていた。スタッフの皆様、お疲れ様でした。
しかし・・・次回は実写映画版の番宣で、
更にはアニメ第三期も決定ってことらしいんだけど、これ以上何するの!?
スピンアウト系の話をアニメ化するにしても、
すでにハッピーエンドになってるのにまた惨劇を観たいってファンは
あまりいないんじゃないかと思うんだけどなぁ。
後日談として延々日常ギャグをやるとか、
また作風を激変させれば色々とやれないこともないのだろうが・・・。