へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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スケッチブック〜full color's〜 #13(終)

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前半は美術部全員でお花見。
ああ!! 能登麻美子って犬の為だけにいたんじゃなかったのか!!
ここにきて新たな・・・でもなかったらしいキャラ登場。
涼風コンビ以上の幽霊部員が存在したとは。
そして後半は、部室に一人きりになった空が仲間達のことを想う話。
空が美術部で築いてきた絆を再確認し、
最後に自ら声を出して挨拶をすることで成長を示すという、
思った以上に青春ものらしい終わり方だった。
この作品に限らず、こういうほのぼの日常ものって
変化のない世界を描いているようでありながら、
逆にそういう強固な世界観のなかだからこそ
そこで少しずつ変わっていくものをより明確に浮かび上がらせるという
効果を発揮したりもする。この作品はずっとそういう効果を狙って
日常のなかの小さな非日常を追っていたんだと思うんだけど、
ラストでそれが空の成長という形で結実するという表現になったのかな。
「ARIA」などの先行同系作品と比べて、
そういうテーマ性がはっきり出ていたのがこの作品の特徴かも知れない。
全体としては、非常に丁寧な作りが最大の魅力だったものの、
時々飛び道具的なものが混じっていたりするのも結構面白かった。
それと、何といってもキャスティングの妙。
田村ゆかりにこんな使い方が!! 小清水亜美にこんな起用方が!!
広橋涼大原さやかにまだこんな引き出しが!!・・・などなど、
既存のイメージに捉われない声優運用には本当に驚かされた。
メインを務めた花澤香菜中世明日香牧野由依の組み合わせも絶妙。
特に中世明日香は今まであまり知らなかったけど、
この声優陣のなかでまったく気遅れを感じさせない演技が印象的だった。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。
ところで、エンドカードARIAへの引き継ぎになっていたけど、
これがまたスケッチブックに引き継がれたりはしないのかな・・・。