天地無用！in LOVE2〜遥かなる想い

これは感想書いてなかった・・・はず。
いわゆるＴＶアニメ版＆劇場版天地の完結編。
失踪した天地が別の女と昭和テイストな街で
窓の外には神田川チックな同棲生活を送るという、
ハーレムアニメの完結編としては非常に挑発的な設定。
コメディ的な要素もＳＦアクション的な要素もほとんど排除され、
延々と重苦しい生々しさを伴った愛憎劇が繰り広げられていく。
ハーレムアニメの原点の一つとされるこの作品が、
完結編において「恋愛ドラマの究極」を目指して
こういう方向性に舵を切ったのは今から考えると実に興味深い。
ハーレムアニメはその後どんどん軽快さだけを突き詰めていき、
最近になってまた刃傷沙汰とかそういうのも出てきたわけだが、
これ９９年だからなぁ・・・。すでに原点で極めてたというか。
そんな作品なのでエンタメ的なカタルシスはあまりないのだが、
終始丁寧な語り口で恋愛模様の結実を描いていく演出はさすがだった。
それと、あのノスタルジックな街の風景描写も
その後のリアル背景路線の走りだったという感じもするなぁ。