へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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(TVK)WHITE ALBUM #1

深愛舞い落ちる雪のように
98年に発売された美少女ゲームが86年に舞台を変更してTVアニメ化。
平野綾水樹奈々という歌姫声優二人をヒロインに据えて
携帯電話のない時代の芸能界を舞台にすれ違う恋愛模様を
描いていく作品になる・・・ということらしいのだが、
OPからして昼ドラっぽさ全開の情念が渦巻いていて怖い!!
第一話にしても、内容的には主人公がアイドルデビューして
疎遠になりつつある彼女との関係について延々思い悩むという、
ただそれだけの話であるにも関わらず、とにかく演出が突っ走っていて
何だかとても奇妙な感覚を呼び起こさせる作りになっていた。
説明ゼリフを排してキャラ関係を見せているのは良いとして、
会話の流れや言葉の選びが独特で普通に観ていると凄く引っ掛かる。
ケータイのない時代設定によってディスコミュニケーションテーマを
より掘り下げているだけでなく、たぶん直接会話でも言葉が上手く
キャッチボールされない状態を貫いているってことなのかな・・・。
それに加えて、モノローグが小さな文字で背景に隠れる程度に
挿入されるという凄く微妙な表現でキャラ心理をフォローしていると。
全体的に硬質で詩的な雰囲気を構築しようとしているのはわかるけど、
それにしても取っつきの悪いことするなぁ・・・。
ただ、最初にラブコメ然とした空気で始まりながら
ドロドロの修羅場へと発展していくよりは、
最初からこれくらい冷めた空気を知らせてくれていた方が
観る方としては覚悟が決まりやすくて良いというのはあるかも知れない。
平野綾水樹奈々ダブルヒロインはまだ魅力は見えてきていないが、
とりあえず歌や恋愛でバトルするようになった時に
一体二人の演技がどうなっていくのかは非常に興味深い。
キャラソンの売り上げによってリアルに仲が険悪になったりはしないのだろーか?
主人公はいかにもヘタレでウザい感じになりそうなのだが、
基本的に爽やかな声質の前野智昭がどういう演技をするのかには期待。
他のサブキャラ勢もドロドロしてきた時にどうなるか・・・。
阪口大助の親友キャラがついに主人公に牙を剥く日がくるのか!?
ともかく脚本にしろ演出にしろ、吉成鋼キャラデザの作画にしろ、
先に進むにつれてどういう方向性を示していくのかは楽しみ。
あと・・・予告の作画は毎回あんな感じなのだろうか?