鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST ＃４

「鋼の錬金術師」という作品をある意味象徴する、
タッカーとニーナの父娘を巡るエピソード。
前作の描写はとにかくＴＶアニメの限界を超えてしまうような
徹底的に陰鬱で重苦しく、それゆえに心揺さぶるものだったので、
それと比べてしまうとさすがにどんなものでも軽く観える。
なので、前作を知らずに今回だけ観た人にとっては
これでも充分過ぎるほど衝撃的で軽くなんてないんだろうな・・・。
基本的に原作通りに各キャラの感情を拾い、
コンパクトに一話にまとめて落としているので
それほど後に引かないのもむしろ美点なんだろうし。
前作のタッカーは国家錬金術師の資格による生活の維持なんかよりも
本当に研究者の欲望で家族を犠牲にするマッドだったからなぁ。
今回の原作寄りのタッカーの方がエドとアルにとっては
まだ少し救いがある感じがする・・・。
ただ、前作でも削られていたアルの「今度はボクがブチ切れる」が
今回も削られてしまったのは何でなんだろう？
ＤＢ改と同じように原作準拠を期待して観てしまうと
余計にセリフ削りが気になってしまう。
この辺は「原作に忠実に」といってもアニメ化である以上
どうしようもない側面なんだろうけど・・・。
ニーナ役は「屍姫」で風船の屍やってた子かー。まだ十歳とは。
・・・今回の役で変なトラウマとか持たないことを祈る。