（ＴＶＫ）涼宮ハルヒの憂鬱 ＃１３

　止マレ!
涼宮ハルヒの憂鬱-Super Remix-Full-Mix　涼宮ハルヒの記憶　涼宮ハルヒの記録
涼宮ハルヒちゃんの憂鬱とにょろ~ん☆ちゅるやさん DVD 最後(第3巻)
エンドレスエイト、後編・・・じゃねー！！
前回、楽しく夏休みを満喫したＳＯＳ団だったが、
今回もまったく同じように夏休みを繰り返すことに・・・という、
何ごともなく終わったかのように見えた前回を前フリにして
ループ世界ネタをやるのは予想通りの展開だったのだが、
まさかループが今回だけで終わらないとは・・・！！
演出的には、もっと前作との細かい差異だけで
違いを意識させてくるのかと思っていたが、
わりとストレートに明るく楽しかった前回と比較して
不穏な空気に包まれた感じを強く打ち出していたなぁ。
ライティングやアングルの違いでここまで印象変わるのか・・・。
同じ時間を繰り返すというネタである以上、
演出や作監はともかく脚本は前回に続いて賀東招二がやるのかと思ったが、
ここで武本監督自らの脚本にチェンジしているというのも興味深かった。
つまり、前回の方をむしろ番外編的に先のことをあまり考えない
本当にただひたすら楽しいだけの夏休みとして作っておいて、
今回でそれを踏まえたうえでひっくり返すって戦略だったのかな？
ただ、それにしても今回で終わらせず更に引っ張るのは冒険だよなー。
さすがに三回目になると同じイベントを別視点で描くにしても
色々と限界が出てくるんじゃないのか・・・！？
先が読めないという点では、いよいよ「ハルヒ」らしくなってきたと
嬉しくなってきたりもするのだが・・・。
あと、キョンにアイラビューを囁く古泉、禁則事項にまみれたみくると、
他のキャラの妙なノリに紛れ込ますような形で入れられた、
五百年以上に渡るループ体験の蓄積によって長門が
さすがに疲弊してきているらしいことを示す伏線描写が実に不穏だった。
これって、ループ構造のゲーム的世界観において主人公ではなく
サブヒロインが記憶蓄積をしていた場合どうなるのかという
やはりメタ的な視点が含まれていたりするのだろうか？
「ひぐらし」や「CLANNAD」を経過したあとにこの話をやることに、
スタッフが意味を見出していないとも思えないし・・・。