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東京マグニチュード8.0 #11(終)

東京マグニチュード8.0 (初回限定生産版) 第1巻 [BD] [Blu-ray]東京マグニチュード8.0 (初回限定生産版) 第2巻 [BD] [Blu-ray]
東京マグニチュード8.0 オリジナルサウンドトラック
悠貴の死と向き合い家に帰り着き両親と再会した未来の、心の復興。
母親と再会したのと入れ替わりに光のなかへ消えていく悠貴の幻影、
親子三人での語り合いとその後の死者からの手紙展開など、
いわゆる泣かせイベントをこれでもかと詰め込んだ形の最終回だったが、
そのイベントのどれもが安易なお涙頂戴ではなく
しっかりと未来と悠貴の関係に根差したドラマとして成立していて、
脚本と演出の底力が感じられるなかなか凄味のある出来になっていたなぁ・・・。
ただ、今まで通り未来の視点に集中した作りになっていたこともあって
身近な存在の死からの再起と崩壊した東京の復興という、
内と外のテーマが上手くリンクしていないように見えたのは
せっかく用意した仕掛けが無駄に終わっているようで勿体なかった。
悠貴を失ったことで視点を上げた未来が改めて東京をどう見るのかという部分を
エピローグでもう一歩踏み込んで描いて欲しかったと思うのは贅沢かな・・・。
全体的にも、前半の東京崩壊をダイナミックに見せていく要素と、
後半の悠貴を巡るミスリード展開がどちらもハイレベルながら
自然に繋がっていないように感じられてしまったのがちょっと残念。
個人的には前半の東京崩壊と避難民の描写が多少わざとらしく見えていたので
後半の悠貴の仕掛けは非常に面白かったんだけど、
そういうオカルト要素に違和感のあった人もいるだろうし難しいところ・・・。
ただ視聴率的には健闘したようだし「東のエデン」に続く
ノイタミナオリジナル作品としての責務は充分に果たしてくれた印象。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。