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空中ブランコ #11(終)

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主演:古谷徹による仕事は完璧にこなすが家庭を顧みない医者の話。
以前のケータイ依存の少年の父親という設定になっていて、
最終回に相応しく各話のリンクとカレンダーめくり演出もここに結実。
ああ!! リアルなクリスマスと作中の構成も重ねてたのかー!!
これは、途中で放送休止がなくて本当に良かったな・・・。
医者として完璧だった男が家庭のストレスによって
トイレのなかで幼児化していくシーンは古谷徹の演技が素晴らしかった。
ただ、今回は「心の病は環境の変化をいち早く知らせてくれる
勇敢なカナリアである」という全体通してのテーマを語るのがメインで、
医者のドラマ自体はそんなに掘り下げられていなかったのが残念。
伊良部とマユミについても同じ医者という立場や
ケータイ依存少年に随分と親身になっていたことと合わせて
もうちょっと突っ込んだまとめが出来たんじゃないかと思えて勿体ない。
作品全体としても、実写と組み合わせた先鋭的な画面作りや
各話を微妙にリンクさせていく凝った構成といったものに対して、
一話単位でのドラマ作りが妙に軽くてアンバランスな印象が強かった。
常にもう一押し欲しいところで話が終わっちゃうんだよなぁ・・・。
観ててこの番組、本編時間が短いんじゃないかと何度も時計確認したくらい。
それゆえに見た目に反して意外と呑み込みやすい作品にはなっていたので
一長一短はあるんだろうけど、ここまで企画段階で冒険しているんだから
いっそもうノイタミナを破壊するくらい突っ走って欲しかった。
このスタッフが持つ可能性は発揮しきれていないように思う。
とりあえず、スタッフの皆様、お疲れ様でした。