へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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(新)Angel Beats! #1

電撃G's Festival! DELUXE (ジーズフェスティバル・デラックス) Vol.6 2010年05月号
麻枝准が原作及び全話脚本を手掛けるアニメオリジナル企画。
監督には岸誠二が選ばれ制作はピーエーワークスが担当するという
組み合わせの意外性もあって早くから話題となっていた作品だが、
本編はその期待を良くも悪くも裏切るなかなか突拍子もない内容。
死後の世界が舞台になるとかヒロインが某涼宮さん似だとかは
事前情報で散々明かされていたのでそれ自体は驚きもなかったのだが、
とにかくそういった情報の作中での明かし方が恐ろしく乱暴。
思いっきり学校なのにここは死後の世界だから天使と戦えと言い出したり、
死んでも死なないことを示す為に主人公が血みどろの虐殺をされたり、
強引に仲間入りさせられた謎のチームで妙に適当なキャラ紹介がされたり、
仲間以外の人間はプログラムで動くだけのNPCだとかミもフタもない説明されたり、
唐突にライブが始まったと思ったら天使と銃撃戦して食券ゲットして終わったり、
徹底して言葉の上っ面を流すだけのような奇妙に軽い演出・展開に終始している。
ぶっちゃけ第一話の時点では、意図的にこうしているのか
ただ単に表現が噛み合わなくて空回っているのか判断がまるで付かないのだが、
個人的にはスタッフへの期待感もあって意図的にやっているんだと思いたい。
で、その上で色々考えると、たぶん世界観もキャラ紹介も現時点では
基本的にほとんどフェイクなんで空回っている感があるんだろうな、と。
特に麻枝准が自ら原作から全話脚本まで務める作品の世界観が
第一話で全て明かされるなんてまずあり得ない話なので、
そこの部分は二転三転どころか最後の最後まで引っ掻き回しそうな気がする。
NPCという言葉からしても仮想現実空間なんじゃないかという仮説は立つが、
それだけではベタ過ぎるんで出来たら「実は主人公は重度のKey・京アニオタで
この世界はそんな主人公が生み出した妄想、ヒロインが誰かに似ているのも
いきなりライブが始まってしまうのも『俺の理想の嫁アニメ』だから」という説を推す。
まあ、さすがにそこまでメタなことはしないだろうけど、
岸誠二が監督に選ばれているってことはパロディ要素を
ただギャグやお約束として消化するだけに留めるとも思えないんだよなぁ・・・。
本当に、第一話時点でここまで何がしたいのかがわからないと逆に興味深い。
作画も声優陣もまだ本来のポテンシャルを発揮している感じがしないし、
盛大にずっこけて終わる可能性もあるだろうけど
それはそれで一興なのでとにかく行く末を楽しく見守りたい。