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デュラララ!! #24(終)

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TVアニメ「デュラララ!!」DJCD『デュララジ掲示板 観察日記』3枚目
それぞれ真実と向き合った帝人・正臣・杏里の友情の行方と、
悪い人達が素敵なヒーロー達に痛い目みせられる様子を描く最終回。
結局、帝人達は自分の気持ちを吐き出すのに精一杯で
現状を自力で打破するような力は持ちあわせていなかったわけだけど、
背景事情は大人達が勝手に処理してしまう点も含めて
それはそれでリアルな手触りのある帰結ではあったのかな・・・。
静雄無双のハチャメチャな爽快感も素晴らしかったけど、
杏里からは逃げおおせた臨也がサイモンにぶん殴られるオチも楽しかった。
ずっと傍観者でいたサイモンが最後のジョーカーになる構成には納得。
街を去っていった正臣とネット上で再会するエンディングも、
この作品らしいリアルとバーチャルの捉え方が結実していて美しかった。
全体としては、1クール目の怒涛の勢いと比べると
2クール目は重苦しい展開ととも停滞している時間が長かった印象があり、
トータルのバランスを崩してしまっていた感じはあったものの、
その重さも込みで「池袋を舞台にした青春劇」らしさは存分に出ていたと思う。
むしろ停滞する余裕を作る為に2クール必要だったとすら言えるのかも。
キャラを掘り下げている暇のなかった「バッカーノ!」のことを考えると、
サブキャラ一人一人に至るまで充分な描写を行き届かせていたのも良かったな。
そのおかげで予想以上に女性ファン人気が爆発しているようで何より・・・。
特に臨也は神谷浩史が最近のナレーション系の演技を
見事に愛嬌のある悪役用に転化させていて毎回感心させられたなー。
ネタ的にもうちょっと詰められるんじゃないかと思える部分も多く、
まだまだ余力を残して終わってしまった感覚もあるので続編にも期待したい。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。