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あにゃまる探偵 キルミンずぅ #50(終)

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二ツ木の野望もお祖父様の復活もミサママの革命計画もリコとカノンのケンカも何かもう色々と勢いだけで処理してハッピーエンドに持ち込む最終回。
前回のアクロバティックな構成も凄かったけど、最終回もよくぞこんなドタバタなまとめ方を最後まで貫いたものだと感心させられてしまった。
設定や伏線の処理だけ考えれば、単にネタを羅列しただけでとても褒められた展開にはなっていないはずなのだが、何故かこの作品にはこのいい加減なノリが似合って似合って仕方がない!!
あれだけ思わせぶりだった緑川パパは結局EDの一枚絵にペガサスが出てきただけで終了!? とりあえず裏設定は出したんだからあとは各自納得してねって感じの投げやりぶりがむしろ快感だ。
牙組やドクトルの後処理、御子神パパがキルミン知ってたのに今まで触れなかった理由など、どれもこれも投げっぱなしなのに筋は通っているからタチ悪い・・・!!
一方で、リコ達とカノンの別れのシーンは普通に一年間の積み重ねもあってグっときた。
何だかんだで最終的に、御子神姉妹というよりはカノンの物語として収まったなぁ。
全体としては、とにかくターゲット不明、一体どういう意図でこの作品が生まれ動いているのかさっぱりわからないという異常な状態で突き進んでいくのを見守っているだけで個人的には無茶苦茶面白かった。
結果、キュートでポップな作画とユルいながらも主張のある脚本、そして何より悠木碧をはじめとする声優陣の自由奔放な演技を楽しめる意外な秀作に成長してしまったのは更に嬉しかったな。
迷走の目立った前半にしても、まとまりを半ば放棄した後半にしても傷は多いので万人向けとは言えないだろうけど、ハマると抜けられない独自の魅力が大きく育っていたように思う。
特に声優陣については、恐るべき進化速度で迫る悠木碧VS完全復活どころかパワーアップしていく丹下桜という時空を超えた萌えボイス対決だけでも素晴らしかったのに、他の新人もベテランも総じて伸び伸びした演技を披露していて聴きどころ満載だった。
わりと終わってみれば、最近珍しいほどにテレ東夕方枠らしい作品になっていた気もする。
あとは・・・丹下桜のTVアニメ出演がこれで再び休止されなければ良いなぁ。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。