けいおん！！ ＃２６（終）

けいおん!!(第2期) 6 (Blu-ray 初回限定生産) [Blu-ray]
TVアニメ「けいおん!!」イメージソング 中野梓
TVアニメ「けいおん! ! 」キャラクターイメージCDシリーズ 「けいおん! ! 」イメージソング 田井中律
TVアニメ「けいおん! ! 」キャラクターイメージCDシリーズ 「けいおん! ! 」イメージソング 琴吹紬
番外編その２、さわ子先生へのお見舞いとジャケット撮影秘話。
お見舞い話でいつもの日常ネタをやっているだけと思わせておいて・・・ジャケ写撮影で最終回よりも最終回らしい切なさに叩き込んでくるとは！！
ああもう、このエピソード自体がもはや過ぎ去った日々の写真に過ぎないんだな！！　もう終わってるんだな、本編は！！
・・・梓がこっそり新勧ライブの練習しているのを聞いたあと、校舎を駆け抜けていくシーンのノスタルジックな匂いはたまらなかった。
しかし今回描写のなかったDVDやCDのジャケットにしても、みんな実際唯達が撮った写真だという設定になっているのかな。
いつの間にあんな色々、妙な写真撮ってたんだろう・・・まだまだ知らない物語はあるってことで、その点で終わらせるけど切り捨てない、配慮にはなっている。
まあそれが優しさかというと、それはまた難しいところなんだろうけど・・・。
で、そんなことを想いながらED後を過ごしていたら何か唯が歩いてきて、映画化発表していきましたとさ。
さすがに、驚いた。
BASARAは想定内だったけど、けいおんはなー。一体何やるの！？
これだけきっちりTVで終わらせて、原作ともタイミング合わせて終了したのにまだ劇場版で引っ張るってどうなんだとも思うし。
とはいえ、これだけ育ったコンテンツなら更に攻めるのは当然だろうし、何よりこのスタッフの劇場版というのは興味津々ではある。
たぶん三年間を再構成するにせよ卒業後の話にせよ、ほぼオリジナルになるだろうからスタッフの真価が見られそうな予感。
京アニも、最後の戦いと消失で劇場版ノウハウは充分溜めただろうから、何か凄いことになりそうな期待感もあるんだよなぁ・・・。
ともかくまだ詳細は不明なので、とりあえず第二期のまとめ。
第一期が１クールで二年、合宿や学園祭を高速で反復しながら青春の疾走感と日常の永続性を描いていたのと比べると、第二期は２クールで一年、青春が過ぎ去っていく焦燥感とそのなかでの日常の大切さを噛み締めるような作りにシフトしていて、見た目同じことしているようで実は真逆というのが凄く面白かった。
単純にキャラ描写、日常描写、イベントネタの投下など作り込みがより深く丁寧になっていただけでも、ここまで出来るのかと感心させられることが非常に多かった。
第二期一話を観た時、他の日常系アニメと比べて異様に情報密度が高いことに驚いたんだけど、その密度のまんま２クールやり切ったってのが更に驚異的。
それでいて、観ている感触が「ユルい」なのはどういうわけなのか、実は未だに良くわからない。色々とこの作品がウケた理由や演出の技法について言われているのを読むのだが、それでも良くわからない。
何かもっと本質的に変なところがある気がするんだけど・・・。
監督以下スタッフがどこをどう見てどう考えて作っているのか、インタビューなんかではわりと自然体でやってるようなのだが、だとしたら京アニはどんな境地に到達しているのか。
それを知る意味でも、ああ確かに劇場版って必要なのかも知れないなー。
しかし、ひとまず今のところはスタッフの皆様、お疲れ様でした。