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おとめ妖怪ざくろ #13(終)

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暴走した女郎蜘蛛十七歳がラスボスになってくれたおかげで兄貴の問題もドサクサ紛れに決着して、あとは妖人省の解散騒動で終わる最終回。
放火ではしゃいでた妹者がそのまま死んだり、寝起きのざくろに女郎蜘蛛が一蹴されてしまったり、Aパートでさくっと終わらせる為とはいえラストバトルは駆け足感が強かった。
しかし、ほとんど寝てただけのざくろを一瞬でヒーローに押し上げる中原麻衣の口上芝居は素晴らしい・・・!!
兄貴の処遇については、ざくろと景がそれぞれに自分らしい態度を取っていてオチとしてはまあ納得。特に景の軍人としての節度や男としての優しさがちゃんと発揮されていたのは見事。
まるで瞬間湯沸かし器のようにラブコメ成分をあっという間に沸騰させる最後の妖人省解散騒動もエピローグとしては非常に効果的だった。
もはや完全に夫婦な利剱と薄蛍はともかく、丸竜のフタコイオルタナティブ宣言とざくろ&景のガチ告白はそこまで踏み込んで終わるのかと結構驚かされた。
一応、妖人省もあっさり復活し兄貴も無事というCパートが付いたので続きは充分可能な形は取っているけど、実質的には第二期を考えず出来ることをやり切ろうという最終回になっていてそこも好感が持てたなぁ。
全体的にも、繊細なビジュアルと堅実な脚本構成、安定した声優陣の演技とあらゆる面で噛み合った最初から最後まで完成度の高い作品だった。
今千秋監督はヒットメッカーではあるが正直これまで「ひぐらし」「うみねこ」「ロマンチカ」といったいろんな意味で尖った作品の印象が強かったので、今回の良い意味で「普通に面白い」作品作りは感心させられた。
時代もので妖怪ものでバトルものでラブコメで終盤には禁断の愛憎劇まで飛び出して、これだけ魅力が多岐に渡る作品を「普通に面白い」でまとめ上げていたのは本当に凄い・・・。
新境地を感じさせる長谷川眞也のキャラデザ、久々に全開になった中原麻衣のヒロイン演技、ED曲で本気出す日野聡なんかも見どころとしては面白かったな。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。