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バトルスピリッツ ブレイヴ #50(終)

バトルスピリッツ ブレイヴ 16 [DVD]
主人公、生還せず!!
というわけで、たぶんこのスタッフなら容赦なくそうするんだろうなぁと予想はしつつも実際やられると結構衝撃的だった最終回。
前作から続いてきたダンの物語としてはこれ以上ないほど美しくまとまっているし、一応「マギサなら・・・マギサなら何とかしてくれる!!」という淡い期待で生存の可能性も匂わせているので決してバッドエンドではないのだが、それでもダンが生還する姿を断じて描かなかったスタッフの決意には驚かされた。
それにしても一見、自己犠牲による世界の救済を描いているようで実際のところは最後までダンは自分の納得いく生き様を貫いているだけというストイックさの徹底は凄かったなぁ。
勿論ダンにはダンなりに世界や仲間への想いがあるのだが、それとは別にダンの背負った「業」としてのバトスピへのこだわりがあって、あくまでバトスピやるのが俺の人生なんだというバトスピバカっぷりを貫いて逝くしかなかったのは切なくもあったなぁ。
あの「ありがとうございました」を聞く限り、ある意味純粋にバトスピが好きだった一番最初の激突王時代にようやく戻れたのだろうから、ダンにとっては幸せだったのかも知れないが・・・。
ただ残されたまゐが気の毒なんだけど・・・一部でラストの服装が妊婦っぽいと言われているのはどうなんだろう? さすがに妄想走り過ぎかも知れないが前回のキスのあとの表情を考えるとヤってても全然おかしくはないしな・・・!!
ともかく「少年激覇ダン」から続いて二年間、よくある異世界カードバトルものの体裁を取りながら明らかに異質な物語を展開してきたシリーズもこれにて終幕。
この「ブレイヴ」に関しては「少年激覇」の異界王との決着をご都合主義的なハッピーエンドで逃げてしまった反省から出発して、延々とキャラを追い込み続ける内容にスタッフのどこか狂気じみた熱意が見えて終始緊張感があった。
それと、後半たっぷりCGバトルをしなければいけない構成のせいもあるのだろうが、カードバトルがほとんど討論バトル、そして精神力のぶつけ合いの場となってバトルとドラマが同時進行していく作りがどんどん洗練されていたのが興味深かったな。
「ライフで受ける」システムがここまで作品性に影響するとは、カードバトルアニメは奥が深い・・・。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。