へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

なれのはて 過去感想は作品タイトルで検索してください

スポンサードリンク

(TVK)Steins;Gate #24(終)

STEINS;GATE Vol.5【初回限定版】 [Blu-ray]Steins;Gate 椎名 まゆり (1/10スケール PVC塗装済み完成品)Steins;Gate 牧瀬 紅莉栖 (1/10スケール PVC塗装済み完成品)シュタインズ・ゲート 牧瀬紅莉栖 (1/8スケール PVC製塗装済み完成品)
STEINS;GATE Vol.6【初回限定版】 [Blu-ray]
永遠にも似た三週間の終わりと新たな時間の始まりを描く最終回。
すでに仕掛けに仕掛けたギミックは出揃って、あとはそれをどうまとめるかという状況になったところでド直球のタイムトラベル青春ラブストーリー仕上げ!!
ここまで見事に王道を貫かれてしまうと素直に感動する以外ないなぁ。それほど完璧に近いパワフルな終わり方だった。
特に紅莉栖を救う為の苛烈な決断をオカリンが下してからの一連の流れは、絵的に壮絶でありながらも終始ロマンティックな匂いが立ち上っていて素晴らしかった。
「最初の自分」に影から声をかけるシーンなんて、これぞタイムトラベルSF!!・・・と痺れてしまった。そう、あれだけは瀕死の状態でもやらなきゃ駄目なんだ、オカリン本当に良くわかってる!!
しかしエンディングまで辿りついてみると結局のところこれって「時をかける中二病」だったんだなぁと感慨深い。
元々ギャルゲ文脈に乗っかっている作品とはいえ、最近すっかり少女に奪われていたタイムトラベルのロマンを中二病男が取り戻す話だったんだとも考えると謎の感謝が湧いてくる・・・。
全体としては、原作が極めて高評価だったがゆえにアニメスタッフは相当に気を遣ったと思うのだが、それでも端々にアニメ独自の演出やアニメとしての矜持が感じられたのは実に面白かった。
序盤こそ原作準拠で結構ダラダラしていた印象もあったのだが、物語にドライブかかってきてからは毎回アニメ表現的にも挑戦の連続でエキサイティングだったなー。
会話劇を中心とした画面を常に緊張感を持って支える画面設計力が特に頼もしかった。W監督制がどう出るか不安だったけど結果的には上手く回ったのかな。
それと原作を踏まえたうえで「演じ直し」に挑んだ声優陣の充実ぶりも感心。
主演は勿論、関智一のオタゼリフ芸や後藤沙緒里の狂気入った芝居も凄かった・・・。
ラストで劇場版の第一報が流れたけど、どんな形になるにしろまだ終わらせない判断については歓迎。ここまできたら更なる集大成を生み出して欲しい。
ただ今のところはスタッフの皆様、お疲れ様でした。