スマイルプリキュア！ ＃１８

スマイルプリキュア! ボーカルアルバム1
なおの発案でプリキュア五人で体育祭のリレーに挑戦する話。
これぞまさしく「プリキュア」脚本！！・・・と喝采を贈りたくなるほど良く出来た脚本で感動。
「プリキュア」のみならず傑作揃いの「どれみ」まで遡っても遜色のない内容だったと思う。
筋立てはシンプルで、運動オンチなやよいが努力するもクラスのお荷物であるという現実を突きつけられる良くある話なのだが、クライマックスで視点が変化する際の鮮やかさが素晴らしい。
あれ、なお回のはずなのにやよいばっか目立ってるのは何でだ？・・・と思わせておいて最後の最後になお転倒で全部テーマがそっちに移ると！！
そうだよね最後そうなるしかないよね、と終わってみればわかるのだがキャラの感情の繋ぎが絶妙でドラマの勢いが半端じゃなかったなー。
また、努力は勝利よりも価値があるといった教訓めいた表テーマとは別に、自分の責任で巻き込んで自分でミスってぶち壊してしまういたたまれなさ、それをフォローしてくれる仲間の大切さといったチームテーマがきちんと裏から支えているのが上手い。
それまで姉御肌でみんなを引っ張っていたのに、最後にそれが崩れて泣き落ちる井上麻里奈の演技も良かった・・・。
基本笑顔なスマプリのコンセプトとは少しズレた話になっていたのは確かだけど、この作品はギャグだけじゃないんだと確認出来た点も貴重だったな。