恋と選挙とチョコレート ＃１２（終）

誘拐されたヒロインを探し電話誘導に従い続ける映画展開と、選挙演説の制限時間が交錯するサスペンスフルな最終回！！・・・だった、のか？
いきなり電話誘導ネタが出てきたのには、最後の最後まで結局これ何の話なんだよと戸惑う方が大きかったなぁ。
しかも犯人バレやら演説への滑り込みに関しても適当というかそのまんまというか、ヒネリのない展開が続くのには覚めてしまった。
大島の最後の演説自体は凄く良かったんだけど、あれで当選しちゃってるのもご都合主義な気がする。あそこは原作がどうであれ、会長になるのは東雲さんで良かったのでは？
誘拐で貞操の危機すら疑われた千里がオカンモードを発動してメインヒロインの威厳を取り戻すのも、前回からの流れが中途半端なのが惜しかったな。
全体的にあまりにも急展開で無理矢理まとめられていて、どう見ても打ち切り最終回・・・。
ぶっちゃけ個人的に１０話くらいまで本気で２クールあるんだろうと思い込んでいたので余計にそう感じてしまう。
ちゃんと調べてなかったのが悪いんだけど、けど中盤までは明らかに２クール目が用意されていそうな流れだったじゃん！！
未散スパイ疑惑でショッケンの結束にヒビが入ったり、緒方恵美がアーッに走った意外なきっかけが明かされたり、発明家がメイン回でヒロイン候補に踊り出たり、オマケ二人組にスポットが当たったり、悪い釘宮がハニートラップを仕掛けてきたり、イジメ問題と真っ向勝負したり、終盤でヒロイン修羅場最終決戦が巻き起こったり・・・そういうのあると思えてたじゃん！！
最近のエロゲ原作アニメは再構築のノウハウが積み上がってきているだけに、この昔ながらの詰め込み破綻パターンには懐かしさすら感じた・・・。
いや、そもそも「恋」と「選挙」と「チョコレート」が実は全然連動してなかったという事実からして原作に問題あったのかも知れないけど。
作画の安定感や背景美術の華やかさ、細かいギミックへのこだわりなど良い面も多かっただけに期待が膨らみ過ぎたか・・・。
声優陣では、アイマスに続いて中村繪里子の本気が観られたのが貴重だったな。ああ、本気出すと地上波の限界超えかねないんだなーと。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。