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SoltyRei #22・23・24(終)

驚異の三話連続放送最終回。
一話目は、暴走アクセラ&裏切りローズとの決着戦。
初っ端から能登麻美子の高笑いで始まってどうなることかと思った。
ローズは、本当に心底未登録市民問題をどうにかしたいと願って
アシュレイに付いていたわけか。
最終回でも明らかになったけど、普段のチャランポランな面は、
嘘ではないんだろうけど一面でしかなく、
本質は結構真面目なキャラだったんだなー。見誤っていた。


二話目は、アシュレイとの最終決戦。
緊縛されたソルティ&ローズを守る為、自分の腕を撃ったロイさんには
初めてと言っていいくらいカッコよさを覚えたんだけど、
そのあとすぐに瞬殺されて、ああいつものロイさんだったと思った・・・。
たとえ愛する人が死んでいたとしても、ただただその元へ帰りたいと
願い続けたアシュレイとロイは同じだという対比は上手かった。
そして、インテグラ達を切り捨てたことが
変化を否定し自業自得の結果を招いたのだという落とし方も見事。
その後、爽やかなエピローグが続いて、
あと一話何をやるんだろうと不思議に思っていたら、
宇宙の移民船のメインシステムも狂っていて
船ごと落ちてくるというスペクタクルな展開に。
それを止める為、三つの監視システムの一つだったソルティが宇宙へ――。


三話目、最終回。
宇宙へなんか行くなー!! オレが行くなって言ってるんだから行くなー!!
頼むから行かないでー!! オレの娘だよお前はだから行かないでー!!
・・・と、恥も外聞も冷静な判断も何もなく、
本当にヘタレな自分を全開にしてソルティを止めるロイさんは、
今度こそ間違いなく、一番カッコよかった・・・。
それでも旅立ったソルティは、移民船と宇宙で大バトルしてその破壊に成功。
だがソルティは戻らず五年が経過・・・。
カーシャも大きくなり、ローズも正式に議員となる。
ローズ、随分と落ちついたなぁ・・・感慨深い。
あと、未登録市民の少女と八百屋の親父が父娘の関係になるという
サブプロットを組み込むことで、ロイとソルティの関係、
そして実はこっちも義理の母娘だったミランダとカーシャの関係といった、
この作品における親子関係テーマを整理しているのが面白かった。
そして、一度エンディングを迎えたと思わせておいて・・・。
ソルティがいつまで経っても帰ってこないので、
ついにロイさんは宇宙飛行士になってソルティを迎えに行ったのでした。
まさか五年後から更に飛ぶとは・・・。
停止したアンドロイドが数年後に親しい人の手で
再起動させられるエンドというのは、定番中の定番ではあるのだが、
それを予測させないような流れを上手く作っていたので、
素直に感動させられてしまった。


「美少女ミッドナイトセンチュリーアクション」という、
誰が聞いてもB級アニメとしか思えないようなキャッチコピーを敢えて付け、
実際にB級らしい展開を続けていたのだが、そのB級っぷりが異様に
丁寧なせいで最終的にはA級を超えるB級アニメになってしまった印象。
序盤のまさにB級なノリ、中盤のシリアス全開なノリ、
そして家族愛テーマを前面に出した終盤のノリ、
どれも面白かったので、結果的には一粒で三度おいしい形となった。
あと、主演の斎藤桃子のちょっと抜けた声質と演技は
ソルティという役に絶妙にハマっていて素晴らしい当たり役だった。
脇を固めた浅野真澄中田譲治も、
それぞれの個性を最大限に活かしていてこちらも当たり役だったなー。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。


嗚呼・・・それにしても今期の木曜は大変だった。
今日は五時間で11本ぶんもアニメ観たよ・・・。
しかし、これが全部面白かったから凄いよなー。
いい国のいい地域に暮らしているんだな、自分は・・・。